【サウスサイド】 ハイドパーク地区★ジャクソンパークは1893年万博会場 ★シカゴ大学キャンパス ジャクソンパークは1893年万博会場
ジャクソンパークは、ミュージアム・キャンパスから約3マイル(5q)南のミシガン湖岸にあります。コロンブスの新大陸発見400周年を記念する1893年万博の会場でした。 万博の歴史が始まったのは1851年。アメリカでも、それまでに2回開催されていましたが、シカゴ万博は会場の広さがエッフェル塔が登場した1889年パリ博と比べても3倍で、蛍光灯や発電機、高架電車、電動ボート、モーターにより動く歩道など電気関連の多数の新技術が紹介された点で、世界の産業技術史に残る大博覧会でした。 大阪万博の「太陽の塔」に相当するシンボルが「共和の女神」像…シカゴにとって永遠のライバルのニューヨークにある「自由の女神」を意識して建造されたに違いありません。現在ジャクソンパークに残るのは、万博25周年を記念して設けられた1/3サイズの複製で、オリジナルは高さ20mあったのだそうです。 像が見下ろす広場には「ホワイトシティ」という一群の建物が築かれましたが、残念ながら万博閉会直後に出火して大半が焼失してしまいました。ジャクソンパークの科学産業博物館は、その時に焼け残った建物です。 シカゴ大学キャンパス
西のワシントンパークとジャクソンパークを結ぶ長さ1マイル(800m)幅1ブロック(約200m)の緑地帯「ミッドウェー・プレザンス(楽しい中間道)」()は、万博の20年以上前の1871年に作られていました。1890年には、ジョン・D・ロックフェラーの寄付で創立したシカゴ大学のキャンパスが南北にできていました。 万博時には、このミッドウェーに高さ80.4mで世界初の観覧車とその他遊戯施設が設けられて大成功を収めます。以来、万博では遊戯施設を設けるのが慣例となりました。北米では、フェア会場に併設される乗り物の広場を「ミッドウェー」と呼ぶようになりました。 |