ボーリンググリーンには、数多くの日系企業が進出しています。もっと西のホプキンスビルやテネシーのクラークスビル周辺にも日系企業が増えました。それぞれに小さな補習校があってもおかしくはない数になったのですが、駐在員の子弟の皆さんはナッシュビルの南…マーフリーズボロの中部テネシー日本語補習校へ2時間かけて通っています。エリザベスタウンの補習校の方が距離的には少し近いのですが、昔からスクールバスで送迎するシステムが確立しています。 日本人には分かりにくい話ですが、サウスセントラルケンタッキーの住民に南部帰属意識が高いことも理由の一つかもしれません。今はさほどではないでしょうが、日系企業のアメリカ人従業員がミドルテネシーに一体感を感じていますから、日本人幹部が北部の町に子どもを通学させたりしたら変な目で見られないか、昔の駐在員は何かと細かい気配りをしたものです。 ボーリンググリーンに和食レストランは何軒かありますが、日本人が経営する本格派は友貴(Yuki=地図)だけです。ホプキンスビルには和食レストランが1軒もないようですが、お隣のクラークスビルには何軒もあります。花の木(Hananoki=地図)は、私も知っているレキシントン店の韓国人オーナーの親類が経営しているレストランですから、間違いはないと思います。 日本食材は、ナッシュビルのジャパニーズ・フード(Japanese Foods=地図)が近郊の町に注文の品を届けてくれるサービスがあるそうですが、詳しいことはありません。 最近は、周辺のフランクリンやスコッツビルの日系企業で働く皆さんの中にも、暮らしやすいボーリンググリーンから通っている人が増えました。昔の幹部駐在員は、工場の地元コミュニティの人々と親しくお付き合いするために、不便を承知で田舎に住んでいたものです。 マンモスケーブから東の方のグラスゴーあたりともなるともなると、駐在員子弟ををエリザベスタウン日本人補習校に通わせている企業が多くなります。距離の問題ばかりではなく、第2工場、第3工場の場合には、最初にできた工場の駐在員の子弟が通う補習校で一緒に学べるように考えるのが普通。企業ごと、補習校ごと、駐在員の子弟教育には、それぞれに苦労してきた歴史があり、「補習校学区」には、今あらためて考えると少し不思議な「境界」があります。
ウェスタンケンタッキーにも、多くはありませんが、日系企業は点々と進出しています。最寄りの補習校は、エリザベスタウンかエバンズビルの南インディアナ補習校。少しくどい説明になってしまいましたが、これから赴任してこられる皆さんや将来の進出を検討なさっておられる企業の皆さんのご参考になれば幸いです。
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