コロンバスの生活と行楽 ★サンタマリア号 ★ニクラウス･フリーウェー ★ショッピング ★洋食 ★日本食材と和食 日本では同名異人ならぬ｢同じ名前で別の自治体｣というのは存在しませんが、アメリカでは州が違えば同名の自治体がいくらでもあります。 ===== ≪サンタマリア号≫ =====
｢コロンバス｣の地名も、アメリカ大陸を発見したクリストファー･コロンブスにあやかって命名されたのですから人気が高く、全米で19、｢コロンバス○○｣を含めると31もあるようです(ちなみに、コロンバスを女性形に変化させた｢コロンビア｣の地名も、首都ワシントンＤＣ=コロンビア特別区を含めて全米で22あります)。 中でもオハイオ州コロンバスは特別大きな｢コロンバス｣で、アメリカ人なら滅多に混同することはありません。しかし、日本人にとっては、お隣のインディアナ州にも日系企業が多い｢コロンバス｣があり、時々勘違いが起きることがあります。そこで、なるべくコロンバス(オハイオ)、コロンバス(インディアナ)と州名をカッコ書きで付け加えることにしました。両コロンバスにお住まいの皆さん、お気を悪くなさらないようお願い申し上げます。 ダウンタウンの河岸には、コロンバスの象徴として、コロンブスが新大陸発見の探検で乗っていた帆船サンタマリア号の複製が停泊しています(現在は、河川工事と船の修理のために一時撤去中)。 ===== ≪ニクラウス･フリーウェー≫ ===== オハイオは、1803年に州になりました。地図で見ると、右下が丸まった四角形ですね。オハイオは四角形の４隅から発展してきたので、州都が州のど真ん中にないと落ち着きません。1812年に、まだ何もないサイオト川沿いの森林地帯に、新州都コロンバスを建設することが決まりました。 首都ワシントンとセントルイスを結ぶナショナルロードの建設が始まったのは、その前年の1811年。19世紀のコロンバスは、ダウンタウンを東西に貫くナショナルロードの陸運と、サイオト川経由でオハイオ･エリー運河の水運に恵まれたおかげで、りっぱに州都の役目を果すことができました。
グレーター･コロンバスの市街は、南北に並行して流れるサイオト川と3本の支流に沿って形成されてきました。日本人の皆さんの約９割が住むダブリンは、サイオト川の上流です。オハイオ州立大学のキャンパスは、ダウンタウン北のオレンタンジー川沿いにあります。 環状高速道路のI-270は、ジャック･ニクラウス･フリーウェーとも呼ばれています。1周55マイル(88km)ですから、車で約50分。沿線に中･上流クラス向きの住宅街が拡がり、東西南北にそれぞれショッピングの拠点ができました。
===== ≪ショッピング≫ =====
さて、コロンバスのお買物は２つの強力なショッピング･センターがリードしています。まず、2001年にオープンしたポラリス・ファッションプレース(Polaris Fashion Place)、高級百貨店サックス・フィフスアベニュー、さらにボン・モーア(Von Maur)、メーシーズ(Macy's)、ＪＣペニー(JC Penny)、シアーズ(Sears)の４百貨店、シアーズ系列の屋内装飾品店グレート･インドアズ(The Great Indoors)とアンカーテナント６店に囲まれて150あまりの店が集合する2階建ての屋内型のモール、周辺にも大手小売チェーンの出店が相次いでいます。 対するイーストン･タウンセンター(Easton Town Center)も新進で現在進行形のショッピング・モール(1999年開場)。近年はやりのライフスタイル･センターの傾向が強く、デパートはメーシーズとノードストロム（Nordstrom)だけですが、買物だけでなく食事や娯楽も併せて楽しめる屋外開放型の巨大なショッピング･センターです。2000年に国際ショッピング･センター評議会の斬新デザイン賞を受賞しただけあってきれいに区画割りされています。 これに南西約40マイルのジェファーソンビルにあるタンガー･アウトレッツを加えるとコロンバスで人気のお買物スポット御三家…おかげで、ダウンタウンのコロンバス･シティーセンターのように寂しく消えていくモールもあります。しっかり営業しているモールの中で、デパートもあって手頃で便利なのが北西のモール＠タトルクロッシング(Mall at Tuttle Crossing)と南東のイーストランド･モール(Eastland Mall)。 ===== ≪洋食≫ =====
次に外食。アメリカの地方都市には珍しく三ツ星クラスの本格的なフランス料理レストランがあったのですが、近年２軒が相次いで閉店。由緒あるお店としては★★Refectoryだけが残っています。最近は、伝統的なフレンチより、フレンチ風のアメリカンくらい軽やかなお店が増えているようです。 兆候は10年以上も前にありました。個人的体験ですが、あれは2000年代半ばに美味しいものを食べる１泊旅行を企画したとき…インターネットで娘がディナー･メニューを１軒１軒丹念に読み比べて選んだのが、コロンバスのウェスティン･ホテル(旧称グレート･サザン=The Great Southern Hotel)でした。1897年に落成したオペラ･ハウスと一体の文化財的な建造物ですが、どうやら近代的なホテルに負けているようでロビーのレストランにもお客様が閑散。少し不安にかられましたが、出てきたお料理のきれいなこと、おいしいこと、本物のフレンチだったので思わずシェフにご挨拶してしまいました。 1年後に娘は帰国就職。今度は夫婦二人で同じホテルを再訪したら、シェフもメニューも変わっていてがっかり…という次第です。センサス(国勢調査)によればフランス系は２％しかいないのですから、その昔が異常だったのでしょうか？やはり、コロンバスでは主流派のドイツ料理を楽しんでください。ドイツ料理の詳細は、ダウンタウン周辺の観光と行楽の記事をごらんください。 ============= ≪日本食材と和食レストラン≫ =============
コロンバスには、オハイオの隣接州にまで名高い日本人向けショッピング･センターがあります。ケニーセンター･モールにあるのは、①日本国内並みに客足の絶えない日本食材スーパー天助(てんすけ)マーケット､②日本雑貨のJ･アベニュー､③和食レストラン赤い花､④日本の焼きたて無添加のパン屋さんベルズ･ブレッド。 韓国系のLotteや中国系のYao Leeなど東アジア系の食材店にも役に立つものがあります。CAMは、コロンバスではColumbus Asian Marketの略ですが、実は頭文字にCが付くクリーブランドとシンシナティにも出店しているチェーン店で、お魚が調達できます。ダウンタウンのノース･マーケットでは、特別に新鮮な野菜や果物とお惣菜のお買物ができます。 和食レストランは非日系を入れると数が多すぎるので、地図には、昔から日本人に利用されているお店を掲載してみました。赤い花のほかに、喜八、芭蕉、桔梗、喜(よし)など。 |
