チェロキー周辺とノースカロライナ州方面

  ★チェロキー ★オコナラフティ ★グレートスモーキーマウンテンズ鉄道 ★マギーバレー ★カタルーチー


July Powwow

Cherokee, North Carolina

 スモーキーマウンテンズの東の玄関チェロキーは、名前の通り、東部チェロキー族インディアン居留区の町です。

William Holland

 Thomas

 南部一帯のインディアンは、いずれの部族も1830年代に「涙の旅路」といわれる過酷な旅の末、現在のオクラホマ州に強制移住させられたはずですが、ここにチェロキー族の一部が未だに残って暮らしているのはなぜでしょう?

 …右の写真が、その鍵を握る人物です。トーマスは、メリーランド州の開祖ボルチモア卿の姪の娘を母に持ち、父方では第12代のテイラー大統領ともつながる血筋のよい人で、1805年にチェロキーの東20kmのウェインズビルで生まれたそうです。ビジネスを通じてオコナラフティのチェロキー族と親しくなり、酋長の養子となりました。オコナラフティのチェロキー族だけが強制移住を逃れたのは、トーマスが連邦政府と交渉したからです。南北戦争の際には、トーマスはチェロキー族を率いて南軍に加勢します。1865年5月には、南軍主力のリー将軍が1ヶ月前に降伏していることを知らずに戦い、北軍に「最後の一撃(The Last Shot)」を加えた人物としても知られています。

 居留区の常設施設には、チェロキー・インディアン博物館工芸品の展示販売「クワラ・アーツ(Qualla Arts)」があり、夏季限定のアトラクションとしては歴史村「オコナラフティ・インディアンビレッジ」野外劇場「山々に(Unto These Hills)」があります。真冬の1〜2月以外は様々なイベントを催していますが、最大のお祭は独立記念日まで3日間(7月2〜4日)のジュライ・パウワウです。

Mountain Farm Museum

 ほかには、サンタの国(Santa's Land)という遊園地があります。また、一般的に各地のインディアン居留区にはギャンブルを禁止する州法が及ばず、ここにもハラーズ・チェロキーというカジノ・ホテルがあります。

=====≪オコナラフティ≫=====

 オコナラフティ観光案内所はチェロキーのダウンタウンからほんの3km上ったところで、ここには国立公園の各所から歴史的建造物を集めたマウンテンファーム博物館があります。19世紀の農業や牧畜の様子を、実演を見ることもできるでしょう。

 ここからは、オコナラフティ川沿いにチェロキー方面へ2.5km下る楽なルートと、反対に2.5km上って歩くミンガスクリーク・トレイル(Mingus Creek Trail)の2つのハイキングコースがお勧めです。

===≪グレートスモーキーマウンテン鉄道≫===

 Railroad Museum/Depot(

Tackasegee River

 山すその国道19号線をチェロキーから西に行くとブライソンシティという小さな町があり、ここから観光列車のグレートスモーキーマウンテンズ鉄道が出ています。

 東のシルバ方面に向かうタカセギー川沿いのコースと西のナンタハラ峡谷沿いにアンドルーズに向かうコースがあります。いかだ下りをセットしたり、機関車トーマスの日やマンガの主人公と会える日などスペシャル・イベントを設けて親子連れの皆さんを待ち構えています。

=====≪マギーバレーとカタルーチースキー場≫=====

Gohst Town in the Sky

 国道19号線をチェロキーから東に行くとマギーバレーです。ここには、ゴーストタウン・イン・ザ・スカイという西部劇のテーマパークがあり、セットの町では銀行強盗の銃撃戦のショーが演じられています。

 カウボーイの亡霊が空を駆け巡る伝説を歌ったゴーストライダーズ・イン・ザ・スカイという有名な歌をもじって命名したに違いありませんが、実際、このテーマパークは標高1400mの山上にあるのですから正に「イン・ザ・スカイ」…ジェットコースターやフリーフォールのスリルも平地では体験できません。海抜960mの駐車場からケーブルカーか長さ1kmのリフトに乗って行きます。

 カタルーチー・スキー場は、ノースカロライナ州に6つあるスキー場の一つ。最大標高差225mですから、テネシー州側のオーバーガトリンバーグより滑りがいはありますが、普通は人口雪です。

 リフトは3本で、コースは13。ドライブコースのカタルーチーバレーではなく、スキー場はマギーバレーですからお間違いなく。 

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