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アメリカ生活・e-ニュース

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2007年9月15日(第15号)

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全米で年間150人が鹿と衝突して落命、1万人以上がケガ

 秋は恋人を求めて気もそぞろ…鹿の徘徊に注意

 たまにゴルフ場などで見かけると鹿は愛らしい生き物ですが、高速道路に飛び出してきたら凶器になります。秋が交尾期で、10月から12月が鹿と車の衝突事故がピークを迎える季節です。私自身も、I-65のケンタッキー川ブリッジ付近で鹿に遭遇…間一髪難を逃れた経験がありますが、相手は車を見て立ちすくんでいましたから、急ブレーキをかけて止まるしかありません。とっさにハンドルを切ると、車がコントロールできなくなって道を飛び出したり、他の車とぶつかったり、かえって危険が増すようです。普通の鹿なら体重は100キログラム足らずです。

 しっかりした統計はないようですが、保険業界の推定によれば、鹿と車の衝突事故は全米で1年に150万件起きて損害額は11億ドル、1万人以上が怪我をして150人が亡くなるのだそうです。

 鹿と車の衝突事故の件数が多いのはペンシルバニア州、以下AミシガンBイリノイCオハイオDジョージアEミネソタFヴァージニアGインディアナHテキサスIウィスコンシンと続きますが、人口比を加味して図から考えると、ケンタッキーも危険地帯に入りそうですね。

 鹿が頻繁に出没する道路には「DEER XING」という標識があります。「X」は「交差=クロス」です。「DEER CROSSING」は「鹿の横断に注意」と読み替えてください。とはいえ「落石注意」と同じで、どう注意したらよいのかが問題です。鹿が嫌がる超音波を出す「Deer Whistle=鹿除け笛」という車のフロント・バンパーやグリル付近に付ける器具がありますが、保険業界は「笛に効果なし」と決め付けています。結局、周囲をよく見てスピードを落として運転するしかなさそうです。

 ちまたの噂では、夜、鹿は光に向かってくる習性があるので、車のライトを落として運転するとよいと聞いていたのですが、保険業界の説明では、できるだけハイ・ビームで遠くまでよく見て運転するようにしなさいとのことです。

 カナダに旅行に行くと、トナカイ(カリブー)と遭遇することもあるそうです。雄のトナカイの体重は300キログラムもありますから、まともにぶつかると車の方が大破してしまう危険があります。

 運悪く鹿をはねて殺してしまった場合はどうしたらよいのでしょう。アメリカ人には趣味で鹿狩り(Deer Hunting)をする人もいるくらいで、鹿肉は珍重されます。ですから、家に持ち帰る選択もあるわけですが、法的には「獲物」として届出をしなければならない州が多いようです。放置して帰る場合でも、州警察や自然保護局に連絡して死体が後続のドライバーの邪魔にならないよう片付けてもらわなければなりません。

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