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アメリカ生活・e-ニュース

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2008年2月15日(第20号)

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お子様の学区を決めるご判断材料に

 全米各カウンティーの現地校比較

 春に向けてお子様連れで赴任なさる駐在員の皆さんも多いことと思いますが、お住まいを決めるに当たってまず気にかかるのがお子様の学校です。自治体によってはESL(English as a Second Language)クラスのある学校が限られていて選択の余地がありませんが、複数の選択肢がある地域では、学区を調べて、少しでもよい学校にお子様を通学させたいのが人情です。

 先輩駐在員や奥様から事情をお聞きするのはよいのですが、普通の方は自分の子供が通っている学校しか知らないわけで、公平な比較ができるわけではありません。学校にこだわる方は、お住まいを決める前に学校を訪問して、先生やカウンセラーと話したり雰囲気を見たり、ご自身の目で確かめてこられるのが一番です。

 それはさておき、全米にわたり、各州、各カウンティーの現地校を比較する便利なホームページがいくつかあるのでご紹介します。ただ、中には、個人情報を入手しようとするスパイウェアが仕組まれているようなページもありました。お気をつけください。

サンプルご参照(⇒拡大)

 その点も考慮して、私のお勧めはグレートスクール(Greatschool.net)というホームページです。老婆心ながら、英語のインターネットの扱いに慣れない方のために、読み方、使い勝手をご説明しましょう。

 一口で言うと、このホームページは@学業成績A教師一人当たりの生徒数B生徒の人種構成比などの公表客観データと、それにC両親の評価(英語)という主観データです。個々の主観データは当てになりませんが、意見がたくさん寄せられて傾向がはっきりしているようなら参考になるかもしれません。

 まず、お調べになりたい地域を指定してください。トップページ右上の空欄に都市またはカウンティーの名前と州の略称を入れてクリックすると、ページが変わりますから、もう一度どの範囲に含まれる学校を比較したいのか地域を選んでください。さらに次に進むと、小・中・高のうちどれを調べたいのか聞いてきて、それに答えると地域の学校の一覧が出てきます。最初は10校しか表示されませんから「Show All」をクリックして全校の一覧表を見ることにしましょう。

 さて、この画面には概要(OVERVIEW)が表示されています。最も左の欄は「公立/私立の区分(School type)」、2つ目が「成績ランク(GreatSchools Ratings)」です。上の「Sort by」をクリックすると学校が成績ランク順に並び変わります。成績は、各州の学力テストの成績をホームページの管理人が10点満点に換算し直したものですから、@州が違う学校の成績は比較できませんしA私立の成績も比較対象外で、私立校は表の下=成績下位校のさらに下の方に並ぶことになります。

 3つ目が「両親の評価(Parent Review)」…誰でも参加して学校を5点満点で採点できる欄です。「Read」という青ボタンがあれば、クリックして各寄稿者の評価を読むことができます。「Rate it!」という赤ボタンがある学校にはまだ1件も投稿がないということです。小学校の部の一覧表には幼稚園も一緒に載っていますから、両親の評価を読めば、公開情報の少ない幼稚園の様子を多少はうかがい知ることができます。

 4つ目の欄は「教師一人当たりの生徒数(Students per FTE teacher)」…パートタイムの教師は勤務時間に応じてフルタイム教師に換算した上で、教師一人が何人の生徒の面倒を見るかという指標です。基本的には生徒数は少なければ少ない方が良いはずですが、特別な事情で教師の数を増やさざるを得ないケースもありましょうから、単純に数字ずらで判断してはいけません。

 表の上にはタブ(ラベル)がついています。2つ目のタブ「ACADEMICS(学業成績)」をクリックすると、各州学力テストの科目別の成績を見ることができます。3つ目のタブ「TEACHERS/STUDENTS(教師/生徒)」をクリックすると、教師一人当たりの生徒数と「給食費補助を受けている生徒の比率(Free & reduced-priced lunch)」が分かります。言い換えれば貧しい家庭の子女の比率です。最後のタブ「ETHNICITY(人種)」をクリックすると、左からアメリカ・インディアン、アジア系、黒人、ヒスパニック、白人の順で人種構成比が載っています。

 数字で全てが分かるわけではありませんが、皆さんが現地校を比較して理解する際の参考にしていただきたくてご紹介しました。

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