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アメリカ生活・e-ニュース

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2008年6月15日(第24号)

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一人当たり温室効果ガス排出量全米ワースト・ランキング

 @レキシントンAインディアナポリスBシンシナティDルイビル ???

一人当たり温室効果ガス排出量の都市別ランキング 

  ワースト10都市   ベスト10都市

 今や温室効果ガスの排出は人類の将来をゆるがす大問題。他の先進国が削減に積極的に取り組む中でアメリカの非協調性が一際目立つ今日この頃ですが、そんな時にケンタッキー州に隣接する地域に住む人々にはショッキングな統計が発表されました。何と、レキシントンのような小さな地方都市が堂々全米のワースト第1位で、ご近所のインディアナポリス、シンシナティ、トレド、ルイビル、ナッシュビル、セントルイスまでが軒並み2位から7位、ノックスビルが10位で、30位までならチャタヌガ13位、コロンバス18位、メンフィス24位、デイトン26位。逆に、何で、ロスアンゼルスがベストの2位で、ニューヨークが4位?…地図を見たら、私たちが、まるで地球温暖化の主犯じゃありませんか?

 この統計にはもっともな根拠もあります。@冬は寒くて夏は暑く1年中エアコンが働きっぱなしの気候、A温室効果ガスを大量に発生させる(近隣で採掘される)石炭を使った火力発電への依存、B家は大きく広い地域に分散しているからビジネスも生活も自動車頼り…確かに、この地域が快適な環境を維持したまま、温室効果ガスの排出量を削減していくには、これからたいへんな努力をしなければならないでしょう。

資料: ブルッキングス研究所 (Brookings Institution) 2005年基準

 ただし、統計には、しばしば罠があります。そもそも、2時間以上かけて通勤する人が多いロスアンゼルスで一人当たりのガソリン使用量が少ないはずがありません。イエロー・キャブのタクシーがひしめきマンハッタンの摩天楼の光で夜景の美しいニューヨーク市の排気ガスや電気使用量が少ないわけはありません。

 そこで、疑い深い私が調査したところ、この統計には、商業ビルや産業による温室効果ガスの排出量が入っていませんでした。自動車による排出量も「高速道路(Highway)」に限定されていますから、市内で渋滞が起きていようと今のところはゼロです。要するに、アメリカでは、この程度の統計でも、ようやく初めて登場した段階…真に心寒い現状です。

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