甘いの〜酸っぱいのまで…アメリカのりんご大調査
青りんごのオープンフェース・アップルパイ
書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。
典型的なアップルパイ |
もうすぐハロウィーン…パンプキンパイのレシピは昨年ご紹介済みというわけで、今年はアップルパイを作ってみました。
典型的なアップルパイは、パイ皮で包むように焼くので少し大がかりになってしまいますが、いわゆる(注)タルト・タタン(Tarte
Tatin)=オープンフェース・アップルパイなら、ケッコウお手軽にできます。
タルト・タタン誕生のホテル |
(注)
パリから100q南の小村でホテルを経営するタタン姉妹が、アップルパイを焦がしかけたのがきっかけで、考案した焼き菓子。マキシム・ド・パリのデザートに採用されて有名になったそうです。
大事なのは、りんごの品種の選定です。今回、私たちは、思いっきり酸っぱい系の青りんご=グラニースミスを使いましたが、ゴールデンデリシャスやジョナゴールドもお勧めです。アメリカでは、生食用に食べるだけではなく、昔から料理やサイダーの材料として使われて愛されてきた果物ですから、小さなスーパーでも4〜5種類のりんごを置いています。
レッドデリシャス(和名デリシャス)とゴールデンデリシャスが安くて一番売れていますが、1980年代にニュージーランド経由で日本のふじが入ってきてからというもの、特に最近は、歯ごたえがよく味も複雑な品種に人気が移って来ているのだそうです。
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Red
Delicious(和名デリシャス)
伝統的なりんご…未だに売上第1位。 |
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Granny
Smith(グラニースミス)
酸っぱさ一番。歯ごたえもしっかり。 |
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Golden
Delicious(ゴールデンデリシャス)
甘めの伝統的なりんご…売上第2位。 |
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Jonagold(ジョナゴールド)
紅玉とゴールデン交配種。初秋限定。 |
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Fuji(ふじ)
日本の誇り。味・歯ごたえ文句なし。 |
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Cameo(キャミオ)
カット後の変色が遅くサラダに最適。 |
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Braeburn(ブレーバーン)
甘酸っぱく濃密な味。煮崩れしない。 |
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Cripps
Pink(クリップスピンク)
酸味の後にじわっと甘みが拡がる。 |
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Gala(ゲイラ)
味でふじに負けないが、初秋限定。 |
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Honeycrisp(ハニークリスプ)
甘酸っぱく歯ごたえがあり生食向き。 |
⇒Washington
Apple Country ⇒Apple
Orchard Tours ⇒青森県のりんご
e-レシピ
第16回
「青りんごのオープンフェース・アップルパイ」
≪材料≫
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パイ生地 1枚
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パイ皿
20cm (丸型) |
りんご
3個 |
グラニュー糖
100g |
シナモン
小さじ1杯 |
バター
適量 |
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≪作り方≫
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@
オーブンを180℃(約360°F)に暖めておく。りんごの皮を剥いて芯をとり、厚さ5ミリくらいのくし形に切る。
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A
パイ皿にバターを敷くように塗り、その上にグラニュー糖50gを均等にまく。りんごを並べ、残りのグラニュー糖50gをまく。
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B
シナモンを、まんべんなくかける。
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C
パイ生地で、パイ皿にフタをする。
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D
料理バサミで、パイ生地の縁を切り落とす。
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E
パイ生地を軽く押さえて、フォークで空気抜きの穴をあける。
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F
あらかじめ180℃(約360°F)に暖めたオーブンで50分焼く。りんご果汁がしたたり落ちるので、オーブンの底にアルミフォイルを敷いて受ければ調理後の掃除に困らない。
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G
タルトが焼きあがったら、15分程度冷ます。
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H
タルトを皿の上にひっくり返し、カットしたら出来上がり。
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