初春のルイジアナ州やミシシッピー州は大にぎわい
マルディグラはカーニバル(謝肉祭)の最終日です
ニューオリンズ旅行の思い出 |
わが家のリビングでは、15年前にニューオリンズの蚤の市(flea
market)で買って帰ったお土産の人形を飾っています。マルディグラの扮装をしています。かわいらしいでしょう? 2005年のハリケーンカトリーナ直後に半減した人口も、グレーターニューオリンズでは被災前の9割近くまで回復し街も活気を取り戻してきたようですから、今年のマルディグラは、また以前のように盛大に祝われるでしょう。
西暦 |
復活祭 |
Mardi
Gras |
2010
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4/
4
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2/16
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2011
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4/24
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3/
8
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2012
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4/
8
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2/21
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2013
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3/31
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2/12
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2014
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4/20
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3/
4
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これまでも折に触れてご説明してきましたが、マルディグラはフランス語で「Fat
Tuseday=肉食を許された火曜日」。キリストの復活をお祝いする復活祭(イースター)に先立つ退屈な四旬節(断食期)に入る前に思いっきり飲めや歌えのバチ当たりなイベント…謝肉祭(カーニバル)の最終日です。もとは西欧キリスト教国で生まれた文化でしたが、西インド諸島の黒人と白人が混血したクレオール人と呼ばれる人々が一段と過激でセクシーなお祭に発展させました。
下の地図では、アメリカで有名なマルディグラを仮面マーク()で示してみましたが、クレオール人が多いルイジアナ州やミシシッピー州で記載できたマルディグラは約半数…中でも面白い動画が見つかったマルディグラは地図右の欄にリストアップしましたのでクリックしてお楽しみください。 フランス文化の名残が濃いカナダでもマルディグラは祝われますが、こちらはいわゆるマルディグラというよりはウィンターカーニバル()。ドイツ系の初春の行事…グラウンドホッグデー()は寒々として地味ですが、参考までに1例だけ採り上げました。 緯度が高い地方では、復活祭や四旬節の暦とは関係なく、春から秋までの暖かい季節にカーニバル()と称するお祭を開くのが普通です。
2004年のカリフォルニア州サンルイサビスポ(San
Luis
Obispo)のマルディグラは各地から押しかけた若者たちが警官隊と衝突する暴動になってしまいました。スリも横行するようですから、マルディグラは、ホテルや旅行社の係員のアドバイスを聞いて、油断なさらず安全な場所で見物してください。
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マルディグラの旗 |
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マルディグラ当日のフレンチクォーター |
さて、カーニバルの華はパレードですが、ニューオリンズに最初のクルー(Krewe=パレードの連)が登場したのは1857年のこと。今年も1月6日(十二夜=クリスマス明けの日)から2月16日(マルディグラ)まで30クルーが行進します(マルディグラパレードスケジュール.コム)。 でも、パレードを見て楽しむのは、実は、おとなしい観光客。マルディグラ当日には、(パレードそっちのけで)仮装してダウンタウンのフレンチコーターに集まり、お互いのパーフォーマンスを楽しむのがニューオリンズ風…ご婦人がボディーペインティングした胸をはだけても、この日だけはおまわりさんも目こぼししてくれるそうです。
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モービルのパレード |
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モービルの市旗 |
しかし、アメリカで最も歴史の古いマルディグラとなるとアラバマ州のモービル(発音=モビール)です。モービルにはクルーの代わりにミスティックソサエティーと呼ばれる何やら神秘的な連があり、前年11月の感謝祭から各所で仮装パーティーが開かれマルディグラに向けて盛り上がって行くのだそうです。
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