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2010年5月15日(第47号)

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お宅に地下室ありますか?…「洪水警報」が出たら油断禁物

 豪雨に排水ポンプの能力が負けることがあります

 5月1日のケンタッキー・ダービーは、馬場がどろどろのヌカルミで、優勝タイムも例年より2〜3秒余計にかかりましたが、レース時には雨がピタリとやんでいて、着飾った観客も年に一度の祭典を楽しむことができたようです。

 ところが、その翌日からが、もっとたいへんでした。テネシーやミシシッピーからケンタッキーにかけて豪雨襲来。特にひどかったのがナッシュビルで、カンバーランド川があふれ由緒あるオプリーホテルも1階の天井近くまで水につかり、復旧には最低でも3ヶ月かかるという有様です。

 2005年のハリケーン・カトリーナではニューオリンズの大半が水没したり、1993年の大洪水(Great Flood of 1993)ではセントルイスを含むミズーリ川とミシシッピー川流域の洪水が半年以上も続いたり、北アメリカでは日本のような島国では考えられないスケールの自然災害に襲われることがあります。

 一回り小さな水害でも、市街のど真ん中に鉄砲水(Flash Flood)が出たりすることもあります。私たちが暮らすレキシントンでも、4年前に、車が行きかう大通りで徒歩の女性が流されて亡くなる痛ましい事件がありました。車でも、徒歩でも、「洪水警報」が出ているときには、どんな小さな水の流れにも近づかない慎重な判断が必要です。


排水ポンプ

 幸い、レキシントンでは、今回の豪雨で、ひどい洪水は起きなかったようですが、では被害がなかったかというと、そうでもありません。私たちの家の隣家では、夜の9時から真夜中までポンプ車が来て水をかい出していました。翌朝には、サブディビジョン(団地)のあちらでも、こちらでも、びしょ濡れのマットや家具を干したりしている人々の姿が見られました。

 水難の場所は、地下室です。アメリカの民家の地下室は、建てたばかりは問題なくても、何年かすると地下室の周りに地下水の流れができ、雨の勢いが激しいと、水圧で床や壁面から雨水が噴き出して来るようになります。私たちの家の場合は、コンクリートむき出しで未完成にしたままのアンフィニッシュト・ベースメントですから、さほど困りませんが、物置代わりにあれこれ格納しているので、初めて水が出たときにはあわてました。今では、排水ポンプを2基つけています。

 しかし、今回の豪雨ほどになると、雨の勢いがポンプの能力を上回ってしまうことがあります(ユーチューブでご紹介した動画は、3段階の安全装置つきの排水ポンプの宣伝です)。留守の間に、豪雨が来ないとも限りません。地下室に大事な物を置くなら、最悪の事態を想定して、床から十分離れた高い場所に置くよう心がけましょう。地下室付きの家をお借りになる場合は、排水ポンプはついているか、過去に水が出た形跡はないか、よく調べてから契約しましょう。


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