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2012年7月15日(第73号)


フライトステータス(運航状況)から機影が消えたら不安ですね!

 「フライトレーダー24.comで見つかるかもしれません

台風4号の進路

 家内の満里が、久しぶりにひとりで里帰りしました。実家が横浜なので、便利なデトロイト-羽田便。デルタ航空です。到着は夜の11時ですが、妹夫婦がわざわざ車で迎えに来てくれるというので、安心です。

=== ≪台風4号と6・19羽田到着便≫ ===

 と思っていたら、当日の6月18日には日本に台風4号が近づいていました。家を出る頃には、まだまだ本土から遠い所にいたのですが、スピードを上げて正に満里の到着時刻に東京が暴風雨圏の真っ只中という予報でしたから、心配です。

 私も、東部時間の午前中は、インターネットでデルタ航空のフライトステータス(運航状況)に釘付けになっていました。地図上に、飛行機の現在位置が刻々と示されるので、何となく安心です。

 ところが、いつの間にか、飛行機は三陸沖あたりでジッと止まってしまったのです。到着予定時刻は、変更されていません。台風は、予報通り上陸して、常識的に羽田空港に着陸できる状態ではありません。

 とにかく羽田空港で待つ満里の妹の携帯に電話してみましたが、向こうは、こちらに最新情報を聞きたいくらい混乱していました。ダメとは思いましたが、デルタ航空に電話して状況を問い合わせたところ、親切な人があちこち聞いてくれて「ちょうど今着陸したところ」というので、早速、妹に連絡したのですが、これは誤報でした。

 それから間もなく、時刻は日本時間の午前0時半を回っていましたが、デルタ航空のフライトステータス(運航状況)に「目的地を名古屋に変更」の表示が現れました。その頃には羽田空港の風雨も納まってきていて、飛行機は名古屋で給油の後、午前3時に羽田に着陸。満里の長い旅も終わって「めでたしめでたし」です。

羽田到着予定時刻 名古屋着陸時刻 名古屋離陸時刻 羽田到着時刻
19日 11:00 p.m. 20日 1:05 a.m. 20日 1:55 a.m. 20日 2:57 a.m.

=== ≪世界の飛行機の運航状況が一目で分かるサイト≫ ===

 話が長くなりましたが、皆さんにお伝えしたい本題はここからです。満里のケースには間に合いませんでしたが、世界各地の飛行機の運航状況をチェックできるサイトがあることが分かりました。「フライトレーダー24.com」…航空ファン有志の努力に支えられています。世界中の全ての航空機を捉えているわけではなさそうですが、今回のように、航空会社の公式サイトで飛行機の現在位置が分からなくなった時に、助けてくれるかもしれません。

 「フライトレーダー24.com」には、過去5日間の運航状況の記録も残されてますから、興味本位ですが、満里が乗っていたデルタ627便が、実際にどのように飛行したか、事後的に詳細に追うことができました。

Flightrader24.com 画面のスクリーンショット

 右の画像は、デルタ627便が羽田に着陸を2回試みてあきらめ、名古屋空港に向かった時点の画面をコピーしたものです。日光男体山付近で5回旋回、筑波山付近で2回旋回、高度を下げながら羽田空港に向かった軌跡も記録されています。

 悪天候下の飛行機の行方は、機長が空港管制官と協議して臨機応変に決めているのでしょう。どこに向かうか分からない飛行機の現在位置を公式サイトに表示し続けると、見ている人も不安になりますから、航空会社が更新を取り止めるのももっともです。

 私の電話に対応してくれたデルタ航空の方も、きっと10-20分前に着陸態勢に入ったことを確認した上で「ちょうど今着陸したところ」と教えてくれたのでしょう。

 台風4号は各地に被害を残して通り過ぎましたが、20日のお昼過ぎに、別の航空会社の北京-羽田便が着陸時に突風にあおられて滑走路に激しく接地、機体の一部が変形するほどの事故がありました。

 到着が遅れて、出迎えの妹夫婦には大変な苦労をかけてしまいましたが、何はともあれ安全第一。満里も、二度の着陸を試みた上で、最後は名古屋で給油を決めたデルタの機長さんのプロフェッショナルなご決断に感謝しています。


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