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2013年1月15日(第79号)


お正月なので、シリアスな話題は遠慮しました

 ウィルスから手を守り冬を健康に乗り切りましょう

 アメリカ生活を存分に楽しむなら、たまには現地マスコミの報道を通じて、ナマのアメリカの日常に触れてみませんか。このコーナーでは、毎月、現地マスコミの動画ニュースの中から皆さんのご興味をひきそうな話題を選んで、日本語解説付きでごらんいただきます。


1月7日…今冬は北米でインフルエンザが大流行!!

1月5日…危険な「空」の酔っ払い(乗客とパイロット)

1月4日…ユタ州では「飲酒運転」をでっちあげる警官

1月8日…当てにならないレストランのカロリー表示

1月1日…バーベキューはプロパンガスの扱いに注意


1月7日…今冬は北米でインフルエンザが大流行!!

⇒ カナダ ⇒ メキシコ ⇒ 日本

 今年は、既に全米50州のうちの41州でインフルエンザが蔓延し、カナダでもケベックやマニトバ州などで大流行しています。CDC(疾病予防管理センター)によれば、今、皆さんが身の回りで目にするセキの70〜80%はインフルエンザによるものです。

 最大の防御策は予防接種ですが、免疫ができるまで2週間かかりますから、その間は油断しないでください。

 ウィルスは、セキ、くしゃみ、会話などを通じて空気感染しますが、それ以上に経口感染リスクも高いので、日常生活の何気ない行為にも注意しなければなりません。

 ウィルスは、レストランの塩・コショウの容器、エレベーターやATMのボタン、手すりやドアの取っ手、パーキングメーターやバスのつり革など金属やプラスチックの表面に付着してから2〜8時間も生き続けます。

 そこから皆さんの手に移り、さらに鼻や口を経由して肺に侵入するのですが、人は1時間に平均18回も無意識に顔を触るそうで、これを防ぐことは実質不可能です。有効な対策としては、頻繁な手洗いなどで手を清潔に保つことだけ。ニュース動画の中でも、エレベーターのボタンを指の甲で押したり、レストランで食事する前に携帯用のハンドサニタイザー(手指除菌剤)を使ったりすることを勧めていますが、これらは、ストマックフルー(ウィルス性胃腸炎)の感染リスクを減らす対策にもなります。

 また、くしゃみでウィルスの飛沫は最高6m先に達しますから、既にインフルエンザにかかってしまった人は、ひじで口を押さえて他人への感染リスクを減らしましょう。手で口を押さえると、皆さんの手から公共の場所にウィルスが移る悪循環が止まりません。


1月5日…危険な「空」の酔っ払い(乗客とパイロット)

 お正月に酔っ払いが増えるのはどこの国でも同じなのでしょうか?アイルランド‐ニューヨーク便の乗客が機内でデューティーフリーのアルコールを飲んで泥酔、女性の首を絞めたり「飛行機が墜落する」と叫んだりして暴れたので、乗員に取り押さえられ、口にテープを貼った上で座席に縛り付けられてしまいました。

 ミネアポリス‐ニューヨーク便では、離陸直前にパイロットの飲酒が発覚しました。年平均で12人のパイロットが処分を受けています。

 パイロットに許されるアルコール血中濃度は、一般ドライバーの飲酒運転判定基準0.08%の半分で0.04%ですから厳しいことは厳しいのですが、このパイロットの場合は同僚が酒の臭いに気がついたくらいですから、飲んだ量は1杯や2杯ではなかったのでしょう。しかも、搭乗前の事前検査をパスしてから飲んだものと見られます。

 「What would you do?」という古いバラエティ番組で、パイロットと副パイロットに扮した俳優が空港でカクテルを飲む実験をしたところ、周りの人々は誰ひとりとして注意しないという残念な結果がでました。アメリカ人も、意外と「事なかれ主義」なのですね。


1月4日…ユタ州では「飲酒運転」をでっちあげる警官

TASER X-26

 次は、無実の「飲酒運転」で手錠をかけてしまうユタ州のこわ〜い女性ハイウェーパトロールのお話。少なくとも、40人は被害にあったようです。

 被害者の1人は、62マイル/時で走っていたのに73マイル/時と虚偽のスピード違反まで加算され、警察に連行される際には、同乗していた奥さんがバーガーキングに置き去りにされたと怒りに震えて話していました。

 パトカーのビデオには、別の被害者が車の窓ごしにスタンガンの電撃を受け、悲鳴を上げているところも映っています。

 被害者は、上司もでっちあげの事実を知っていたとして集団訴訟に訴えています。警官は既に解雇され、別件で取調べを受けていますが、警察側は捜査中として今のところノーコメント。


1月8日…当てにならないレストランのカロリー表示

 アメリカでは、「肥満」が国民的課題。そこで、今年の夏には、全米規模の外食チェーンのメニューにカロリー表示を義務付ける法律が発効します。既にマクドナルドなど、カロリー表示を始めたファーストフードやレストランもたくさんありますが、果たして表示は正しいのでしょうか?

 タフト大学が、マクドナルドと4つのレストラン・チェーンでサンプル調査を行ったところ、22件のメニューのうちカロリー表示が正確だったのは1件だけで、残りは過大なものと過小なものがほぼ半々。レストランでは、お店によって調理方法が微妙に違うから仕方がないと言い訳しています。

 中でも、チーズケーキファクトリーのフィッシュ&チップスは420カロリー過小表示で、オリーブガーデンのローカロリーシーフードは180カロリー過小表示。どうやら、アペタイザー(前菜)やダイエットメニューのカロリーは、控えめに書く傾向があるようです。


1月1日…バーベキューはプロパンガスの扱いに注意

 スポーツ専門チャンネル「ESPN」キャスターのハンナ・ストームさんは、自宅でバーベキューをしていたところ、プロパンガスが爆発。顔や手などに大火傷を負って仕事を3週間休んでいましたが、元日に職場に復帰することができました。髪の毛はかつら。顔のメイキャップは、スタッフが時間をかけて念入りに仕上げてくれたそうです。

 事故が起きたのは寒い晩で、ハンナさんが、あらかじめ点火しておいた屋外のバーベキューグリルに戻ると、風で火が吹き消されていました。フタは開けていたので、残留ガスはないはずと油断して再点火したところ、グリルがコナゴナになる大爆発。ハンナさんは一瞬にして火に包まれ、片手でシャツを脱ぎ、屋内にいたお嬢さんに「911に電話して!! 」と叫ぶだけで精一杯でした。ドアは吹き飛び、後で、庭の木が向かいの家の屋根の上で見つかったほどです。

 プロパンガスは空気より重く、特に寒い日はグリルの中に溜まりやすいそうです。ガスの栓を閉じ、すぐまた開けて再点火してはいけません。周囲にプロパンガスがなくなるまで十分な時間をおいてから再点火しないと、ハンナさんのような大事故に遭うおそれがあります。あるいは、プロパンガスで調理中には、グリルから離れずに見張っているのが一番の安全かもしれません。