美しい歯並びは、健康上も一生の宝!!
アメリカ駐在は一家で「歯列矯正」のチャンスです
オハイオ州コロンバスに、日本から矯正歯科の先生がやってきました。出口先生…控えめな方で、広告にお写真を載せるだけで恥ずかしがっておられましたから、大先生などと書いたらどこかに隠れてしまいそうですが、日本とアメリカの両国で長く研究と臨床経験を積んでこられた歯列矯正の第一人者です。
中西部・南部の日本語矯正歯科
歯列矯正は、どの歯医者さんでもやってくれるわけではありません。中西部や南部で、日本語診療が受けられる歯医者さんの中で、歯列矯正をしてくれるのは、私が把握している限りでは次の歯医者さんです。
費用は日本の半額
ブレスで矯正中の少女 |
日本で歯列矯正をしようとすると、100万円前後かかるのだそうです。そのせいか、アイドル志望の子供でもいなければ、歯列矯正など一度も考えたことがない方が大多数ではないでしょうか。
アメリカでは費用が約半額…保険がきいてもっと安上がりで済むケースもあり、特に歯並びがみにくくない子供たちでも、アメリカ人なら当たり前に受ける治療です。
目立たない矯正器具
以前は、ブレースという矯正器具が使われていたので、お子様はともかく、奥様の中には「他人に見られるのが恥ずかしくて…」矯正をあきらめる方もおられましたが、最近のアメリカの歯列矯正では、インビザラインという透き通って目立たない矯正器具を使うのが主流になってきましたから、ご安心ください。
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Brace |
Invisalign |
ただし、中にはブレースを使わざるを得ないケースもあるようです。
よい噛み合わせで歯周病や顎関節症を予防
話が前後しますが、歯列矯正は、単に外見をよくするだけが目的ではありません。歯の噛み合わせが悪いと、あごの力が一部の歯に偏ってかかり、歯並びは悪くなる一方です。
歯並びが悪いとくぼみに汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。逆に、飛び出したところは、舌や唇、口腔の内側に触れやすく、口内炎を起こしやすくなります。
また、特に左右一方の噛み合わせが悪いと、噛みやすい方の奥歯ばかりを使う習慣が付き、一方のあごに負担が偏ってかかり顎関節症になるリスクがあります。顎関節症は、口を開けるのにあごが鳴ったり、あごが痛む病気ですが、あごの軸がゆがみ、ほっておくと首筋や背骨の軸も左右にゆがんできますから、症状が軽くても注意しなければなりません。
背骨のゆがみといえば、カイロプラクティックや整体で扱う分野ですが、背骨のゆがみは、脊髄から全身にくまなく伸びる神経を圧迫して、当たり前の人体の働きを妨げるために、思いがけない身体の不調をもたらすことがあります。
つまり、思春期に歯列矯正をしておけば、年を取ってからの様々な病気のリスクが軽減されるということ。よい噛み合わせでしっかり噛んで食べる能力だけでも、健康で長生きする一生の宝かもしれません。
小さなあごは永久歯の発育を阻害
Retainer |
NHKスペシャルの新シリーズ「病の起源」プロローグでは、人が柔らかいものを食べるようになり次第にあごが縮小した結果、口腔に舌が納まりきらず睡眠時に咽喉を塞ぎ、睡眠時無呼吸症に苦しむ人が増えてきたという説明がありました。
実際、きゃしゃな体形の少女が苦しそうに大いびきをかいている寝姿が映ったので驚きましたが、このような子供の治療には、リテイナーというあごを拡大する器具が使われます。
睡眠時無呼吸症になるほどではなくても、あごが小さ過ぎて、永久歯が一部生えなかったり、生えてもゆがんで生えてしまう子も増えてきているようです。
このような場合には、リテイナーであごを拡げながら歯列矯正します。小顔で美形だなんて、単純に喜んでいる場合ではありません。
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