海外赴任、留学、国際結婚…北米に住む日本人の皆さんのアメリカ生活をゆたかにするメールマガジンです。四季折々のタイムリーな話題や各地のお買物や観光の情報をお届けします。検索ボタンで姉妹サイト「アメリカ生活・e-百科」のワード検索も一緒にできます。

発行者: KJBusiness Consulting, LLC  電話:(859) 223-6449 Eメール:info@jlifeus.com  HP:www.jlifeus.com

2013年12月15日(第90号)


ゆでて皮をむくのが面倒なら、クリは甘煮のビン詰めで

 正月のおせち料理に黄金色の栗きんとん

 書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。


 10月には米国産のサツマイモを使って和製洋菓子の「スイートポテト」を作るレシピをご紹介しましたが、そういえばもうすぐお正月。今回は和食が世界遺産に決まったことでもあり、おせち料理に添える栗きんとんを手作りしてみましょう。

 きんとんは、金団と書くくらいで華やかな色が命です。日本のイモを使うときには、くちなしの実で着色したりしますが、米国産のイモを使えば、そのままで鮮やかな黄金色のきんとんができます。

 きんとん用の栗は、例年は栗の甘煮のビン詰めを使ったり、通販で取り寄せたおせち料理についている栗で済ませたりしていますが、今回はナマ栗を買ってきて、特別に栗の皮むきから始めました。

 天津甘栗に使われるシナグリは皮むきが容易だと聞いていますが、私たちの近所の東洋食材店にあったのはお馴染みのニホングリばかり。皮むきはレシピ通りにしたら難しくはありませんが、たった7〜8個の栗の皮をむくのは面倒ですから、ゆでて食べたり、栗ご飯を召し上がるついでがなければ、絶対ビン詰めが便利です。


e-レシピ第64回「正月のおせち料理に黄金色の栗きんとん」

==============≪材料≫===============

栗の甘煮(今回は手作り) 7〜8個

サツマイモ 300g(皮をむき正味200g)

砂糖 1/2 カップ

水 80t

みりん 20t(大さじ 1½ 杯)

栗の甘煮シロップ 20t(大さじ 1½ 杯)

塩 1つまみ

栗350gをゆで、残った栗で栗ごはん

甘煮用砂糖の分量は

皮むき後の栗の重さ:砂糖の重さ=3:2

 ==============≪作り方≫==============

【栗の皮むき】

@ 鍋を火にかけ栗がすっかりかぶるくらいのの湯を沸騰させる。

A 栗をていねいに洗う。


B 鍋を火から下ろし、栗を湯にひたす。

C 皮むきの道具一式

  包丁

  料理バサミ

  バターナイフ


D 栗の座(おしり)に、包丁のアゴでタテとヨコにそれぞれ3〜4ヶ所の切れ目を刻む。

   例 (━┣┣┣  

E 無理なく入るところに包丁を入れ、少しずつはぎ取るように座をむく。包丁がすべりやすく危険。


F きれいに栗の座が取れた。

G 鬼皮の左右両サイドに、料理バサミで切れ目を入れる。


H 鬼皮の下にバターナイフを入れて、皮をめくり取る。

I 鬼皮はむき上がり、次は渋皮むき。


J 沸騰した湯に入れて火を止める。

K 20〜30秒でザルに取り、湯を切る。栗の中身が柔らかくなるまでゆでてはいけない。


L 包丁で渋皮をむく。

【栗の甘煮】

M きれいそうな栗を7〜8個選んで鍋に取り、栗がかぶるくらいの水が沸騰するまで火にかけ、


N いったん湯をこぼす。

O 鍋に栗の甘煮用の砂糖を入れ、

甘煮用砂糖の分量は

皮むき後の栗の重さ:砂糖の重さ=3:2


P 再び栗がかぶるくらいの水を入れ、弱めの中火で約15分煮る。

Q 柔らかくなったら火を止めて冷ます。


R 栗を取り出す。

S 鍋に残ったシロップを、時々かき混ぜながら約4分かき混ぜる。


栗にシロップをかける。栗の甘煮の出来上がり。

【栗きんとん】

㉒ 芋を洗って、ピーラーで皮をむく。


2p厚の輪切りにして約200g取り分ける。

㉔ クチ広の鍋に、イモがかぶるくらいの水を入れて煮る。


イモが煮える間に、隣のコンロでミツ作り。小鍋に砂糖を入れ、

㉖ みりんを加え、


N 甘露煮のシロップを計量し20tだけ加え、

O さらに水80tを加える。


P 塩を一つまみ加え、

Q 火にかけて煮立て、時々かき混ぜながら3〜4分煮てミツは出来上がり。


R イモは柔らかく煮えたら湯を切る。

S 鍋の上で、こし網に入れたイモをつぶし、


網の裏についたイモもバターナイフでこそぎ取って裏ごしする。

㉒ 鍋にミツの半量を加え、


イモがくつくつ軽く泡立つ火加減で混ぜ合わせ、

㉔ 残りのミツも加えてゆっくりと練る。


しゃもじで筋がつくようになったら、

㉖ 栗を加え、さらに軽く一練りして出来上がり。