ボトル下置きのウォータークーラーは便利だが故障しがち
スチームアイロンの選び方と目詰まりの解消法
日本の家電は競争が激しく、時にガラパゴス型の進化をしますが、アメリカの家電は歯がゆいほど旧態依然のままです。でも、20年も暮らしていると、最近は景気が回復したせいか、少~し努力して新製品を売り込もうというメーカーの努力がうかがえます。
今回は、家電といっても小物ですが、最近、わが家で買い替えたスチームアイロンとウォーター・クーラーの使い勝手と選び方についてレポートします。
全米の水質とスチームアイロンの目詰まり
さて、アメリカの内陸部の水道水は硬水で炭酸カルシウムが多く含まれ、ほっておくとスチームの噴出口が、すぐに目詰まりを起こしてしまいます。下の地図をごらんください。日本の調査では、全国の浄水場の7割で水質の硬度が60以下ですから、アメリカでは、いかに硬水の地域が多いかお分かりでしょう。
セルフクリーニング
たいていのスチームアイロンにセルフクリーニングというシステムがついています。次の動画は、日本で売られているスチームアイロンのセルフクリーニングの説明です。しかし、セルフクリーニングだけで、目詰まりが完全に防止できるかというと、そうでもありません。
面倒でも、浄水器でこした水を使えばいいのですが、あえてミネラル分をこさない浄水器もたくさんあります…それでは、意味がありませんからご注意ください。市販の飲料水でも、硬度の高い水ではいけません。
酢を使った目詰まり解消法
安いアイロンなら、目詰まりしたら買い替えましょうか?でも、次の動画のように酢を使った目詰まり解消法もありますから、研究してみてください。酢を使った後は、よく洗浄しないとにおいが残ります。酢の代わりに、冷蔵庫の使用済み脱臭用ベーキングパウダーを使う手もあります。
動画では、貯水タンクの1/4に酢を薄めずに入れて温度を上げ、蒸気を噴射して酢を完全に排出。続いて、蒸留水を貯水タンクに満タンにして、同様の操作を繰り返すと言っています。
スチームアイロンの選び方
一般に、市販のスチームアイロンには大小2サイズありますが、わが家では必ず小型のアイロンを選びます。大きな方は重たいだけで、機能的にも特に差がなかったからです。
ただ、今回、店頭で機種を比較していて気がついたのは、これまで、ダイヤルで温度調整するアイロンが多かった中で、大型にはボタンを押してデジタルに温度を切り替えるタイプが主流になっていたことです。
デジタル・タイプは、温度が点灯表示されるようになっていて、アイロンの温度が設定温度に達するまではランプが点滅します。
何で今までできなかったのといいたいところですが、これは大きな進歩です。小型のタイプでデジタル・タイプはないのかと探したところ、わずかに1機種だけ見つかりました(写真)。よく売れているようで、1台しか残っていません。交渉して、店頭在庫を買ってきました。
私が立ち寄った店にはありませんでしたが、日本の家電メーカーの中ではパナソニック製品が売られています。日本では当たり前のコードレスタイプやコード収納タイプのアイロンがありますから、アイロンをかける場所が決まっていない方には便利です。
ウォータークーラーの選び方
ウォータークーラーは、ボトルをひっくり返して上に置く昔からのタイプとボトルを下に格納するタイプが半々くらいになってきました。
小さなボトルだと頻繁に変えなければいけないので、わが家では5ガロンのボトルを使っていますが、重さが20kg近いので平均的な日本人の女性には無理でしょう。
使い勝手は下置きタイプが絶対によいのですが、インターネットで消費者の声を調べると、配管から水漏れするという苦情も多いようなので、わが家は今回も上置きタイプ(写真)にしました。
下置きタイプを選ばれる方は、事前にインターネットで評判をチェックなさった上で、トラブルの少ない機種をお選びください。店頭買いなら、店によって取扱メーカーが違いますから、その点もご注意ください。
昔は水ボトルといえば配達でしたが、今ではスーパーで給水したり、購入したりする方が楽になりました。それどころか、スーパーで給水するくらいなら、自宅で浄水器を通してボトルに給水する方が楽かもしれません。わが家は、流し台の向こうに朝食コーナーがある造りですから、キッチン水栓を180度ひねって、流し台の裏で水を受けています。
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