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2017年7月15日 (第131号)

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アメリカ生活・e-ニュース


管理人だより 先月お断りしたように、今月もカナダに焦点を当てた北米史を書いてみました。16世紀から世紀末を区切りに4章に分け、今月はいわゆる大航海時代の西洋諸国の北米探検についてご案内します。

  私の最終目標は北米全土のローカルな歴史や地理・文化を皆さんに正しくご説明することなのですが、それにはまずアメリカ人やカナダ人の先祖の出身地の歴史や地理・文化を含め北米の大づかみの歴史を学ばなければなりません。あちこち寄り道もありますが、私の備忘録だと思ってお読みください。

  先は長いので、来月はいつものような日常の話題も、忘れずにお届けするつもりです


カレンダー 8月7日(月)シビックホリデー…カナダ ★8月10日(木)〜13日(日)全米プロゴルフ選手権 8月11日(金)山の日…日本

季節の話題 害虫と殺虫剤・防虫剤 害獣対策 施肥(除草・除虫)と種まき 芝刈り 芝生の水撒き 花を植える北米の花粉症北米の日焼け止め竜巻(トルネード)街道 落雷と避難法

季節のe-レシピ季節のe-レシピ ★オーブンで豚スペアリブのアメリカンバーベキュー オーブン30分で素早くできる楽々チェリーパイ ★あら不思議…色が二段に分かれるグレープゼリー たたき風牛サーロイン煮 夏野菜で作るイタリア風ベジタブルカスタード ココナッツクラスとのラズベリークリームパイ 夏のおつまみにOK!!スリーミニッツチキン ラズベリーのクリフティ


社 会

歴 史

 北米カナダ史(1) 16世紀の北米探検時代

 反仏・親スペインで遅れたイングランドの北米進出

 イングランドのヘンリー8世時代には、スペイン王が神聖ローマ(ドイツ)皇帝を兼ね、イタリアの覇権をめぐりフランスと激しく対立していました。そこで、イングランドにはスペインと争って北米進出を急ぐより、スペインと手を結び、フランスやスコットランドを侵略する方が得策でした。しかし、エリザベス1世の時代にはスペイン領オランダの独立戦争が起き、フランスでも宗教内乱が起きて、情勢がガラリと変わりました。イングランドはオランダやフランスの新教勢力を支援し、旧教国スペインと一転して対立しました。カリブ海や大西洋で、スペインの宝物船隊や、スペインの傘下に入っていたポルトガル奴隷船隊が、イングランド子飼いの海賊(私掠船)団に襲われるようになります。英西戦争でイングランドはカナダのニューファンドランド島を奪取し、スペイン・ポルトガルの漁民を一掃しました。全文を読む


社会と歴史

北米カナダ史

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 西暦1000年頃にノルマン人が入植していたニューファンドランド島

 コロンブスの5年後、英国が北米のタラの島を再発見

 カナダのニューファンドランド島には、西暦1000年頃にノルマン人が短期ながら植民した確かな痕跡がありますが、当時の西洋人は誰もそこが新大陸だと気づきませんでした。コロンブスがインドから金銀宝石や奴隷を持ち帰ったと聞き、ヘンリー7世はアジアの黄金の国への航路を探すよう命じましたが、カボット父子が見つけたのは、沖合で大漁のタラが獲れるほかには面白味に欠ける島でした。全文を読む


社会と歴史

北米カナダ史

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 教皇子午線を根拠にポルトガルがニューファンドランド島を領有

 スペイン・ポルトガルの大航海を支えた塩ダラの干物

 ニューファンドランド島で保存加工した塩ダラの干物は、謝肉祭の翌日から復活祭まで肉断ちの40日間にもキリスト教徒が口にしてかまわないご馳走となりました。遠洋航海中の食料としても貴重で、ポルトガルは教皇の権威を利用してニューファンドランド島を領有しました。全文を読む


社会と歴史

北米カナダ史

(1)-3

 アジアへの海峡探しで、仏人カルチエがセントローレンス川を探検

 金銀・宝石に代えゲットしたビーバーの毛皮が大ヒット

 カルチエはセントローレンス川がアジアに通じる海峡と信じ、現モントリオールまでさかのぼりました。フランソワ1世はインディアンの黄金郷伝説を聞き再び探検を命じますが、カルチエが見つけたのは金銀宝石ならぬ黄鉄鉱や水晶でした。しかし、カルチエがインディアンと交易して持ち帰ったビーバーの毛皮は帽子や衣料の材料としてヨーロッパで大流行します。全文を読む


社会と歴史

北米カナダ史

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 北極海東回り航路より西回り航路…エリザベス1世が方針転換

 ニューファンドランド島奪取、ロアノーク島に初植民地

 イングランドは北極海東回りでアジア航路を探索していましたが、イングランド南西部の地主貴族ギルバートの進言で、エリザベス1世は西回り航路の探索に方針を転換しました。ギルバートはニューファンドランド島からの帰途に遭難して亡くなりますが、甥のローリーが勅許を引き継ぎ現ノースカロライナに植民地を開きます。しかし、3年後に支援者が様子を見に行った時には植民地から人影が消え失せていました。全文を読む