管理人だより ヒューストンの皆さんはご無事でしょうか?何かとご不便やご苦労がございましょうが、心よりお見舞い申し上げます。
さて、何度も繰返しになりますが、北米全土の歴史や地理・文化を皆さんに正しくご説明するのを最終目標に、北米史カナダ編の連載を始めましたが、勉強しながら書くのはなかなかタフです。
今月は17世紀北米植民地建設時代のカナダについて書き、ほとんど脱稿しましたが、その前に皆さんに軽く頭に入れておいていただきたいと思い、同時代の北米全般の様子を記事にしました。また、当時のヨーロッパ情勢を書いた記事もほぼ書き終えたところですが、内容を読み直して日を改めて配信したいと思っています。
そのほかに、日本でも報道されている南軍将軍像撤去をめぐる白人至上主義者と人種差別に反対する人々の衝突事件と、この夏のテレビのワイドショーをにぎわしたテキストメッセージ殺人事件の裁判について書きました。
カレンダー ★9月4日(月)レイバーデー
★9月10日(日)祖父母の日
★9月11日(月)愛国者の日…同時多発テロの日 ★9月17日(日)プライムタイム・エミー賞(CBSで放送) ★9月18日(月)敬老の日…日本 ★9月23日(土)秋分の日…日本 ★9月28日(木)~10月1日(日)プレジデンツカップ米・外国勢ゴルフ対抗戦
季節の話題 ★害虫と殺虫剤・防虫剤
★北米の花粉症
★北米の日焼け止め
★竜巻(トルネード)街道
★落雷と避難法 ★ボールサイズの雹(ひょう) ★シカの衝突事故に注意 ★高木の枝の剪定
季節のe-レシピ ★夏野菜で作るイタリアベジタブルカスタード ★おいしくて薬効のあるレモンジンジャーゼリー ★ココナッツクラストのラズベリーパイ ★豚肉のスイスステーキ煮 ★市販の記事を使ってお好みのシーフードピザ ★こんがりメレンゲを載せたレモンクリームパイ
バージニア州シャーロッツビル…南軍将軍像の撤去で極右テロ
トランプ大統領を支持する白人至上主義者の実態
バージニア州のシャーロッツビルで、南軍将軍像の撤去をめぐり白人至上主義者と人種差別に反対する人々が衝突しました。日本の例を挙げるなら、戊辰戦争(明治維新)に敗れた新選組の近藤勇や土方歳三の銅像を撤去するようなもので、あまり目くじらを立てることもあるまいと思われる方も多いことでしょう。しかし、経緯を詳しく調べてみると、一方のシャーロッツビル市長はむしろ撤去に慎重で、民主的に住民の意見を集約し他の公園に像を移動しようとしていたところでした。他方はといえば、黒人リンチで悪名を馳せたKKK(クー・クラックス・クラン)でも、反ユダヤ主義のネオナチでも、誰でもいいから嫌われ者は全米から集まり、薄気味悪いたいまつ集会で市民を怯えさせようというお祭り。これに怒った地元大学の学生はじめ地元の人々が抗議集会を開いたもので、トランプ大統領が望む喧嘩両成敗では到底済ませられない事件でした。全文を読む
犯罪か?言論の自由か?自殺教唆・幇助罪がないマサチューセッツ
携帯テキストで男友達の自殺を助けたら「殺人」で有罪
携帯でテキストメッセージを送って自殺志望の少年を追い込み「殺した」というので、当時17歳の少女が大人の法廷で裁かれ、一審は有罪となりました。事件の舞台のマサチューセッツ州には日本のような自殺幇助罪も自殺教唆罪もなく、一気に「殺人罪」で起訴するしかなかったのです。しかし、少年も少女もうつ病や拒食症でもともと精神的に不安定でしたし、思春期にはごく普通の人が残酷な言動をすることも珍しくありません。本当に、これは犯罪なのでしょうか?精神医学的なアプローチも不十分で、「凶器」の言葉も特定されていないにもかかわらず、少女を有罪にした非情な判決に驚きました。全文を読む
17世紀の北米植民地に、現代アメリカ・カナダ各地のお国柄
英・西領は東・南部沿岸、仏領は河川と湖の点と線
この夏から北米史を勉強し「文化域」ごとに連載しようと、まずはカナダから取りかかりました。先月号ではカナダ中心に「16世紀の北米探検時代」について書き、次号では「17世紀の北米植民地建設時代のカナダ」についてご案内する予定ですが、この時代は個々の植民地がヨチヨチ歩きで、他の植民地とひとくくりで見ないと様子がよく分かりません。そこで、北米の植民地をグループ分けし、それぞれの特色を一言ずつで要約しました。軽く読み流していただくだけで十分ですが、イギリス植民地の人口が、フランス植民地と比べ圧倒的に多いことだけは読み取ってください。全文を読む
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