海外赴任、留学、国際結婚…北米に住む日本人の皆さんのアメリカ生活をゆたかにするメールマガジンです。四季折々のタイムリーな話題や各地のお買物や観光の情報をお届けします。検索ボタンで姉妹サイト「アメリカ生活・e-百科」のワード検索もできます。

発行: KJBusiness Consulting, LLC 代表 山田  電話: (859)224-0087 Eメール: info@jlifeus.com  HP: www.jlifeus.com

LINEで送る

2017年12月15日 (第136号)

サイト内ワード検索


北米生活 

基礎知識 

【ショッピング】

 大成功…新品のロングドライバー(ゴルフ)を格安でゲット!!

 「eベイ」で"初めてのオークション"に挑戦しました

 第133号の特集記事便利な通販の使い方では、アメリカの大手通販の代表格として米国アマゾンの上手な使い方についてご説明しましたが、もう一つ忘れてはいけないのが、ネットモールとネットオークションの機能を兼ね備えたeベイ…私たちは保守的な消費者で、信用の不確かな出品者を相手にオークションなど危険極まりないと思っていたのですが、欲しいものを格安で落札できる可能性があったので、ダメもとで初めてのオークションに参戦しました。以下は、私の体験談。

===== 私が購入した商品 =====

 私たちが暮らすケンタッキー州レキシントンの周辺には、シニア(普通は55歳以上)ならカート付きでも15∼25ドルでできるゴルフ場がたくさんあり、ゴルフは経済的にも優しいエクスサイズ。ここ3年ほどは忙しく練習さえご無沙汰していましたが、今年は少し時間に余裕ができ春先からゴルフを再開することにしました。

 ところが、ブランクの間に手足や腰の筋力がすっかり弱り、以前のフォームではドライバーを軽々と振れなくなっているではありませんか。さあっ、たいへん…というわけで、(私は今68歳ですが)どうせ体を鍛え直すなら、ゴルフ人生の集大成で自己最長飛距離のショットを更新しようと年がいもない目標を立てました。お手本は、世界ドラコン選手権(World Long Drive Championship)に出場する選手たちの豪快なスイング。成果については、いずれ別の機会に皆さんにご報告したいと思います。

Brute Long Driver (48inches)

 そんな時、eベイのオークションで、ロングヒッター向けの新品ドライバーを見つけました。メーカーは、欧州ドラコン選手権の公式スポンサーをしていたこともあるブルート・ゴルフ(旧ミュータント・ゴルフ)

 調べてみると(事実上の)正価は250ドル。アメリカの売れ筋ドライバーに較べれば半値で、私にとっては正価で買っても惜しくないお宝でしたが、eベイでは入札の締切りまで3日を残し競り値がたったの20ドル台…ならば、果たして格安で購入できるか運試しというわけです。

   

eBayで 商品を探すなら

eBayBrute Long Driverを買うなら

===== 品物の確認 =====

 オークションでは、落札したら必ず買い取る義務が生じますから、入札する前に対象商品が本当に自分の欲しい品物か、しっかり確かめておかなければなりません。

 私の買物の例でいえば、自分に最適のロフト(フェースの角度)やシャフトの硬さを選ぶのも大切ですが、それ以前にシャフトが別メーカー製のドライバーや、ヘッド(ドライバーの先端)のみの出品もあります。入札締切りが間近に迫っていても、あわてて品物を取り違えないよう十分に気をつけましょう。

 このメーカーの場合は、USGA(全米ゴルフ協会)など世界のゴルフ競技団体が決めている最大のヘッドの容量(460cc)を超える製品も製造しています。ちなみに一般の男性用ドライバーは長くても46インチですが、このメーカーの主力製品はそれより約5cm長く、規定ギリギリの48インチ(ただし、世界ドラコン選手権などドラコン競技では50インチまで許容されています)。

===== 出品者の信用 =====

 次にオークション出品者の信用チェックも大事です。私の場合はxtremedriversofamericaという業者が相手でしたが、e-ベイこちらのページクリックすると、この業者は2003年からe-ベイに出品していて、購入者の格付け(Rating)は(私が記事を書いている時点で)(902点)であることが読み取れます。

 これは、購入者の肯定的な評価(Positive)の件数から否定的な評価(Negative)の件数を引くと902件で、今は★(10~49)★(50~99)★(100~499)に次いで下から4番目の評価ですが、もう少しで★(1000~4999)に格付けが上がる見込みだということ。最高は1万件以上の(銀の流星)格付けですが、ロングドライバーはかなりマニアックな商品ですから、(500~999)格付けで問題ないと判断できます。

 また、この1年で見ると肯定は302件で中立が1件。否定が4件ありますが、マークをクリックして否定評価の詳細を見ると3件は同一購入者からの投稿で、シャフトの長さが短いとかヘッドカバーが違ったとか不審なクレームでしたから、無視して差し支えないと考えました。

 品物の満足度(Item as described)、出品者との交信(Communication)、配送時間(Shipping time)など個別の評価も、肯定評価をした302名中の240~250名が★★★★★の最高評価をしています。それでも不安なら、全ての顧客評価(See all feedback)を見るのもいいでしょう。この出品者の場合は、投稿の内容を1件1件じっくり読めば、同業者と恒常的に売買している事情まで読み取れます。過去のオークションの落札価格も分かりますよ。

===== 入札に勝利の方程式 =====

 私は初めて知ったのですが、eベイなど多くのネットオークションは、魚市場の競りや美術品のオークションと違い、さほど駆け引きをしなくても済む仕組みになっています。

 あらためて説明するには及びませんが、美術品のオークションでは参加者が次々に高値をビッド(入札)し、新たなビッドの声が上がらなくなったところで、最後に最高値をビッドした参加者が、ビッドした価格で落札することになっています。

 ところが、インターネットオークションで確かに同じように手間をかけ勝つまで小刻みにビッドを繰り返すこともできますが、最終的に払う覚悟のある限度額さえビッドしておけば後は運任せ…コンピューターが競走相手に自動的にギリギリで勝つビッドを繰返し、締切りまでに勝ち残っていれば落札です。

 言い換えれば、落札額は落札者が決めるのではなく、2位の限度額入札者が決めるようなものですから、締切り寸前までオークションに参加せず静かに待ち、急に相手を振り切れるハイレベルの限度額をビッドするのが勝利の方程式のようです。

 私はこの方法で、新品のロングドライバーを72ドル(送料12ドル)でゲットしました。品物の種類によって、同じ作戦は通用しないかもしれませんが…