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2018年3月15日 (第139号)

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北米では豚肩ロース(ボストンバット)の塊も激安!!

 キャンベルのスープ缶でお手軽ポーク・ポットロースト

 書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。


Boston Butt

 今月号のお料理は、以前にもご紹介したミセス・デュプリーのレシピ。ケンタッキーの方で、牧師のご主人と日本で40年も暮らし、日本語でアメリカの家庭料理を簡単に作る料理本を出版なさったこともあります。

 ミセス・デュプリーのレシピの一つの特色は、手間をかけずに市販の食品を上手に使うところで、これまでもリッツ・クラッカーで作るサーモンコロッケサッポロ一番で作るキャベツサラダをご紹介しましたが、今回も同じコンセプトでキャンベルスープで作るポーク・ポットロースト

 オリジナル・レシピで使うお肉は、日本で買いやすい豚もも肉の塊となっていましたが、今回のレシピでは豚肩ロースの塊に換えました。アメリカで豚もも肉というと、ハムに加工する前のちょっとグロテスクな豚の足1本を連想する人が多そうです。

 豚肩ロースを直訳するとポークショルダーですが、ラベルにはしばしばボストン・バット(Boston Butt)と表示されています。バットといえばお尻のやや下品な言い方ですから、英語の達者な方ほど口にするのを躊躇なさるかもしれませんが、この場合のバットは樽で、植民地時代のニューイングランドの肉屋が、肩や足など比較的安い肉を樽に詰めて各地に出荷した故事に由来するそうです。ご安心ください。

 骨付きボストンバットだと、肉を分離するのに少し苦労します。包丁を滑らせてケガをなさらないよう、万全の注意を払ってください。お肉とお野菜のバランスはオリジナル・レシピのままにしましたが、肉がデンとして、いかにもアメリカ的なぜいたくなお料理です。肉と野菜をキャンベルスープで煮込んだ美味しいソースがたっぷりできますから、少しぐらいお野菜の比率を高めても全く問題ありません。たくさん作ってパーティのお食事にどうぞ!

 ミセス・デュプリーのレシピからは、ほかに鶏ささみのセサミカツもご紹介済みです。


アメリカ生活・e-レシピ第95回 「ボストンバット(豚肩ロース)でポーク・ポットロースト」

======== ≪ 材料…4人前 ≫ =========

豚肩ロース 500g

キャンベル(濃縮) クリームマッシュルーム・スープ 1缶

Campbell's Cream of Mushroom Soup 10½oz(298g)

サラダ油 大さじ 2杯

ジャガイモ *小 4個

 (*レッドやゴールドが型崩れしにくい)

ニンジン 2本

タマネギ 中 ½個

パプリカ 大さじ 1杯

ベイリーフ(ローリエ) 1枚

塩 小さじ ½杯

コショウ 少々

水 120cc

 =====================≪作り方≫=====================


@ タマネギ½個をみじん切りにする。

A ジャガイモの皮をむき、水に浸ける。


B ニンジン2本を各3~4等分に切る。

C キャンベルスープを開け、中味をボウルに空け、


D 水120ccを加え、

E パプリカ大さじ1杯を加える。


F 塩小さじ½杯を加え、

G コショウ少々を振り入れ、


H ローリエを半分にちぎって入れる。

I 泡立て器で全体を混ぜ合わせる。


J 大きな深鍋にサラダ油大さじ2杯を入れて、

K 肉を入れ、


L ひっくり返しながら、全体に焦げ目をつける。

M みじん切りのタマネギを入れ、

 


N きつね色になるまで炒める。

O Iでできた調味料を加え、


P フタをして沸騰させる。

Q グツグツ煮立ったら、肉の周りにじゃがいもを入れ、


R ニンジンも加える。

S 再びフタをして、肉の大きさにもよるが、弱火で1時間から1時間15分煮込む。時々焦げついていないかフタを取ってチェックし、煮詰まり過ぎていたら水を足す。肉が柔らかくなれば出来上がり。

  ローリエを取り出し、肉はスライスして盛り付ける。ソースは容器にとって添える。