アメリカの 「住まいと庭仕事」・e-ガイド(印刷ページ

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メールボックスの取り換え

★10年に1回の取り換えサイクル ★電動ドリルが必要 ★転写シートを貼る


 北米では郵便局が郵便を配達するだけではなく、メールボックス(郵便受け)の赤い旗を立てておけば、中の郵便物を集めて持って行ってくれるので便利ですね。そうでもなければ、公共料金をはじめ個人があれこれ小切手で支払う社会が成り立ちません。 


10年に1回の取り換えサイクル


 メールボックスはサブディビジョン(団地)の顔のようなもので、1軒だけ薄汚れていると、ご近所に迷惑をかけているような気分になります。わが家のメールボックスも、しばらく前から塗装が剥げてみすぼらしく見えるようになっていたので、久しぶりに新品を買ってきて取り換えることにしました。わが家が築20年で今回が二度目の取り換えですから、10年に1回の取り換えサイクルです。

 メールボックスは郵便局の承認が必要な規格製品で、ホームセンターで手に入りますから、古いメールボックスと同じサイズのメールボックスを見つけて買ってきましょう。サブディビジョンには内規があって、メールボックスのサイズや色を定めてあるケースが多いので、奇をてらってご近所と違う色にしようなどと考えてはいけません。

 さらに注意しなければならないのは、番地の番号(ストリートナンバー/ハウスナンバリング)やサブディビジョンのロゴです。サブディビジョンによっては、全戸のシールの作製を一括して指定業者に委託しています。わが家も、あらかじめ指定業者にメールでオーダーしたところ、1週間もしないうちにシールが郵送されてきました。代金は約20ドルくらいで、材料費は、メールボックス本体と合わせ、50ドル以内で済みました。サブディビジョンの指定が特になければ、ホームセンターで、数ドルの汎用番号シールをお求めください。 


電動ドリルが必要


チャックで刃を締める

 やっかいなのは、その後です。わが家のメールボックスは、後方下部を2点で支え、前方上部を1点で吊るす方式ですが、買ってきたメールボックスには、ボルトを通すはずの穴が開いていないのです。

切りくずに注意

 底には、いくつか穴が開いています。支柱が木製で、腕木にメールボックスを載せるタイプなら、新たに穴を開ける必要はありませんが、さもなければ、電動ドリルで穴を開けなければなりません。

 電動ドリルは、刃も入れると安くても40ドルくらいのお買物になるでしょう。滅多に使わないものですから、ご近所で借りる手もあります。

 電動ドリルに刃を取りつけたり取り換えたりする際には、当然の注意ですが、いちいち電源を抜いて、思わぬケガを負わないよう気をつけましょう。私自身は、電池式でもいちいち電池を抜くくらい慎重です。刃は、チャックで三方向から絞めますから、中心に据えてぶれないようしっかり固定させてください。

 穴開けの位置を鉛筆でマークしたら、私は慣れていないので、刃先がすべりにくいように細い刃で小さなキリ穴を開け、その後で太い刃に取り替え、穴を拡げました。

 メールボックスの切りくずが飛び散り、そのまま放置すると、後で裸足で踏んでケガをするリスクもあります。電動ドリルの作業は大きなシートを敷いて行い、目に見えない切りくずも、安全な場所に捨てるようにするとよいでしょう。メールボックスから切れずに残った切りくずは、ペンチでつまむようにしてねじ切れば安全です。


転写シートを貼る


新ボックスに転写シートを置き、四隅に鉛筆で印をつける

下のシートをはがして貼り、上のシートもはがす

 次は、メールボックスに、ロゴや番地の番号のシールを貼ります。シールと言いましたが、正しくは転写シート(decal=ディカル)。転写シートは上下2枚で、ロゴや数字のシール本体をサンドイッチしています。

@ 旧ボックスを参考に、あらかじめ新ボックスに転写シートを置き、四隅に鉛筆で印をつけます。

A まず下のシートをはがして四隅の印に合わせて貼り、爪でこすってしっかり粘着させます。

B 上のシートの隅をつまんで、ゆっくりはがします。

 これで、メールボックスは完成。後は、支柱に戻すだけですが、わが家のサブディビジョンの支柱には、一部規格外のボルトが使われているようで、古いボルトをなくしてしまうと面倒なことになります。

 皆さんのお宅にも個別事情があることでしょうから、メールボックスの取り換えは、手順を考えて慎重に進めてください。