アメリカの

  ルールとマナーe-百科

冠婚葬祭と社交

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海外赴任、留学、国際結婚…北米、特にアメリカに住む日本人の皆さんに、ゆたかなアメリカ生活を送っていただくためのホームページです。くらしとビジネスのツールや各地のお買物や観光の情報をお届けします。

ルールとマナー 目次

冠婚葬祭と社交

結婚式/お葬式/慈善事業

アルコールとタバコ

アルコール販売とドライカウンティー /箱入りワイン/バーボンウィスキー/ タバコと各種諸費税/飲酒と喫煙の法定年齢/州別の禁煙条例


冠婚葬祭と社交

結婚式/お葬式/慈善事業

結婚式

★招待状とギフト 結婚式と披露宴


  アメリカ人のお知り合いから結婚式の招待状をいただいても、あわてないでください。北米の結婚式と日本の結婚式に、想定外というほどの違いははありません。心から新郎新婦とご家族を祝福して、皆さんご自身も、緊張せずに、式や披露宴をお楽しみになるのが一番です。もし奥様がお着物をお持ちでしたら、和装で参列してあげると大歓迎されることでしょう。

=========≪招待状とギフト≫=========

結婚式の招待状と出欠

Invitation Card

Mr. and Mrs. George Washington
request the honour of your presence
at the marriage of their daughter
Martha Washington
and
Mr. Abraham Lincoln
son of
Mr. and Mrs. Todd Lincoln
on Saturday, the forth of July
two thousand and eight
at three o'clock
Church of Champions
101 Champions Avenue
Nicholasville, Kentucky

Reception Card

Reception
immediately following the ceremony
Champions Trace Golf Club
1 Champions Avenue
Nicholasville, Kentucky

R.S.V.P. by June 15th

Reply card enclosed

Response Card

M_________________________

Accept________Regret________

for the fourth of July

 招待状は、花嫁の両親の名前で出状する伝統ですが、モラルの変化で様々な形式が生まれています。上記は式と披露宴を近所で続けて催す例、少し時間をおいて宴は別会場で行うこともあります。R.S.V.P.は出欠の回答期限。

 日本が真似たのかもしれませんが、招待状も日本と似た形式です。普通は、出欠確認のための返信用カードが入っています。日本では出欠欄に印をするだけではなく欄外にお祝いの言葉を書き加えて返信するのが礼儀ですが、北米も同じで、「Congraturations!!」など平凡な一言でも書き添えて送った方がよいでしょう。また、日本では、招待状を出す前に先方の出席の意思を確認しておくのが普通ですが、北米の場合、部下から突然招待状が届くかもしれません。本当に都合が悪かったら、ご本人に事情を説明して直接お断りしましょう。

 日本のように、式場でやり取りするご祝儀や引き出物があるわけではありません。代わりにギフトを贈りますが、相場は土地柄や関係によって違いますから、周りの皆さんのご意見を聞いてください。日本のご祝儀並みの予算で高価なギフトを贈るのは非常識です。ギフトには家庭用品が無難ですが、他人とダブらないように新郎新婦に確認するか、いくつあってもかまわない写真立てや花瓶のようなものを選ぶとよいでしょう。商品券も選択肢のひとつです。

 それから、北米には、ブライダル・レジストリー(Bridal Registry)やベビー・レジストリー(Baby Registry)というシステムがありますから覚えておいてください。結婚や出産を予定しているカップルが、あらかじめお祝いでもらいたい品物のリストを特定のお店に登録しておいて、贈答側がリストの中からギフトを選ぶシステムです。

=========≪結婚式と披露宴≫=========

フラワー・ガール

 純白のウェディング・ドレスが流行りだしたのは1840年のビクトリア女王の結婚式以来なのだそうです。皆さんご存じでしょうが、参列者は「純白」を着るべきではありません。花嫁と張り合うようなド派手なカラーやロング・ドレスは控えるのがエチケットですが、黒は親族以外にはふさわしくありません。特に服装の指定のない普通の結婚式なら、普段よりややフォーマルな服装くらいが適当でしょう。

 式次第は、宗派や土地柄によって少しずつ違うようですが、参列する皆さんが事前に知っておかなければいけないことは特にありません。教会中央の絨毯の道をバージン・ロードと呼ぶのは和製英語ですが、フラワーガールの先導で、父親にエスコートされた花嫁が祭壇に向かって進みます。神父さんの前で花婿が花嫁を引き渡されて、宣誓、指輪の交換、いよいよ式の本番です。

 聖歌やお祈りになったら、口パクで、多数派のアメリカ人にお付き合いしましょう。 式が終わったら、新郎新婦は婚姻届に署名するために神父さんと別室に入り、参列者は教会の入口に列を作ってお米や紙ふぶきで新郎新婦を祝福するために待ち受けます。

花嫁とブライズメイズ

 私たちが一時住んでいたカナダのトロントには、新郎新婦の記念写真を撮るお決まりの庭園がいくつかありました。オンタリオ州では結婚式にかなりお金をかける人々が多く、お揃いのブライズメイズ(Bridesmaides=花嫁の姉妹や友だち)やグルームズメン(Groomsmen=花婿の仲間)も一緒になってプロのカメラマンが撮影する姿もしばしば見かけたものですが、このようなケースでは、一般参列者は一度帰宅して、夜の披露宴にまた集まることになります。

 披露宴では日本のようなフォーマルなスピーチなどはありませんから、美味しいご馳走を食べて人々と歓談したりダンスを踊ってくつろいでください。飲酒運転だけはなさらないよう帰りの足は事前にしっかり確保しておきましょう。

=========≪ブーケ投げとガーター投げ≫=========

花嫁から独身の女性に

花婿から独身男性に

 楽しい披露宴がたけなわとなる頃に、適齢の独身男女を集めて恒例の占いゲームが始まります。

 まず花嫁が女性の一群にブーケを投げ、花婿はいすに腰掛ける花嫁のスカートをたくし上げてガーターを外して男性側に投げるのですが、青春映画でご存知ですね?けっこうお固いお嬢さんの結婚式でも見かけたので驚きました。ブーケをつかんだ女性、ガーターを手に入れた男性に次の結婚運が回ってきます。

 実は私たちも○○年前に(日本ですが)教会で結婚式を挙げた夫婦…記事を書きながら、新婚時代を思い出して少々胸がキュンとなりました。そろそろ「お開き」のお時間です。

お葬式

★死亡広告 寄付(香典) お通夜 お葬式 埋葬


 ご不幸は突然です…皆さんも、アメリカでお葬式やお通夜に出なければならないことがあるかもしれません。私たちの場合も、ちょうど1年前にアメリカ人と日本人のお友だちが相次いで1週間のうちに亡くなるという悲しい出来事がありました。皆さんの周りには何もないことをお祈りしますが、念のため、アメリカの葬礼のマナーを簡単にご紹介しておきます。地域や宗教の違いだけでなく、亡くなった方の地位や皆さんのお立場などによっては異なる対応が必要なこともありますから、ご懸念があれば身近なアメリカ人に助言を求めるのがよろしいでしょう。

 死亡広告の文例

A funeral service will be held noon Sat, Feb 7, at XXXXXX Church by (牧師さんの名前). Burial will follow in XXXXX Cemetary. Visitation will be 6-8 pm Fri at XXXX Funeral Home, (住所). Memorial contributions are suggested to XXXXXX Church, (住所) or XXX Human Society, (住所). 

死亡広告(Obituaries & Memorials)

 人々が亡くなると、ご遺族が新聞に死亡広告をお出しになります。私たちが住むレキシントンでは、地元紙の地方面(「City & Region」のページ)に死亡広告のコーナーがあって、アメリカ人なら、毎日、目を通しているようです。日系企業の幹部の方は、会社に関係のある人の死亡広告を見つけたら報告するよう人事担当のアメリカ人に指示しておいた方がよいかもしれません。

 死亡広告の前半の部分は故人の経歴や業績、残された家族など追悼の記事ですが、後半でお葬式の日時や会場など葬礼の具体的な情報が書かれています。

=========≪寄付(Memorial Contribution)≫=========

 日本の香典に少し似ていますが、親しかった人々に、故人を偲んで、教会や慈善団体宛の寄付をお願いする習慣があります。死亡広告の末尾などに寄付の相手先が指定されていますから、$25でも$50でも$100でも、皆さんのお好きな金額の小切手を切って郵送します(日本の香典並みの金額を送ったら、遺族がびっくりするかもしれません)。備考欄に「In Memory of (故人の名前)」と書いておくとよいでしょう。時間の余裕がなければ、お通夜の後になっても一向にかまいません。

=========≪お通夜(Visitation)≫=========

 日本のお通夜に相当するのがビジテーションです。普通は葬儀社(Funeral Home)のオフィスや教会で行われ、弔問客は指定時間内ならいつでも訪れることができます。献花をなさりたい方は、事前に、花屋さんに配達をお願いしておきましょう。

 会場には、故人(The Deceased)の思い出の写真や品々が飾られています。特に形式はなく、カクテルパーティーのように参会者同士が語り合い、折を見てご遺族にご挨拶をする趣旨ですから、ご遺族とは初対面でも、自己紹介して故人の思い出話をしてあげてください。「ご愁傷様」には難しい言い方もあるようですが、私は「I am sorry」という慣れた言葉を使います。英語に自信がない方は無理をなさる必要はありませんが、できれば「死ぬ(die)」は避け「亡くなる(pass away)」という表現を使うよう努力しましょう。

 棺が置かれている場合もありますが、ふたが開いていれば、故人のお顔をのぞいてお別れをしてあげてください。日本人が普通にするように、両手を合わせて、お祈りして差し上げるだけで結構です。

 お名前を忘れずに記帳してください。軽食が用意されていることもあります…日本と同じで、参会者が遠慮せずに食べてくれた方が、遺族の気持ちはやわらぐものではないでしょうか。服装は、特別に派手でなければ、日常の身なりで大丈夫。着替えずに、仕事帰りに立ち寄っても失礼には当りません。むしろ、黒づくめでは、ご遺族や葬儀社の関係者とまちがわれてしまうかもしれませんよ。

=========≪葬列(Funeral Procession)≫=========

 棺に納められた遺体をお通夜の会場から教会(葬儀会場)に移動する際と、(お葬式の後に埋葬が続く場合は)さらに墓地に運ぶ際には、霊柩車(Hearse)を先頭に参列者の車が葬列をなして続きます。地域によってまちまちですが、普通は、パトカーが先導して、交差点が赤信号でも一般の車を止めて進むことができるよう法律で定められています。参列者の車も、一般車と区別がつくように、非常灯を点滅させたり、昼間でも点灯したりすることがあります。

=========≪お葬式(Funeral Service)≫=========

 お葬式は、特に「密葬(Private Service)」の指定がなくても、お通夜に比べ、より内輪で行うもののようですから、私自身、アメリカのお葬式に参列したことがありません。一概に言えませんが、ご遺族とのお付き合いの深さや、お仕事上の関係などで、ご判断なさったらよろしいのではないでしょうか。服装も、お通夜よりフォーマルになさった方がよさそうです。

 お葬式では、お祈り、聖書の朗読、賛美歌、聖職者のいやしの言葉、遺族の追悼の辞などがあります。式の前か最後に、お棺を開け、参列者が故人と最後の対面をして別れを告げる慣わしがあります。日本の焼香とは逆の順序で、近親者が最後にお別れする決まりです。

=========≪埋葬(Burial Service)≫=========

 ご存知のようにアメリカでは土葬が主流です。お葬式の後に埋葬が引き続いて行われる場合には、特に理由がない限り、参列者は埋葬までお付き合いします。

 棺を運ぶ役(Pallbearers)は、親子と兄弟を除く近親者(従兄弟や甥、孫など)か友人の男たちと決まっているようです。聖職者がお祈りをして棺が墓地に納められます。埋葬の後に、お食事会が用意されていることもあるそうです。

慈善事業

★募金や寄付金 不用品の処理⇒寄付


 日本でも赤い羽根の歳末助け合い運動がありますが、年末は救世軍をはじめ様々な団体の募金や寄付の活動が盛んになる季節です。10月31日のハロウィーンには家々が気味の悪い飾り付けを競いますが、ハロウィーンが済んだら感謝祭の準備、感謝祭が終わればクリスマス・プレゼントの買い物…年末は一気にやってきます。

===========≪募金や寄付金≫===========

 皆さんのお宅には、知らない人々から募金を依頼する電話が頻繁にかかってきませんか?以前の私たちは「郷に入っては郷に従え」=「やむを得ないお付き合い」と思って気前よく寄付に応じていたのですが、そのうちにお金儲けが目的の怪しい募金もあるような気がして少しガードを固くするようにしました。断るときは「英語が苦手で何を言っているか分からない」というのも手ですが、「私の名前を電話リストから外してください(Please remove my name from your list, thank you)」と言い切ってしまえば、今後も電話しないように頼んだことになるのですっきりします。ただし、数件先のご近所のアメリカ人が電話してくることもありますから、必ずどこの誰か確認してから断るようにしないと、後でバツの悪い思いをします…気をつけましょう。

 と悪い面もありますが、慈善活動はキリスト教の信仰に裏打ちされて、アメリカ社会にしっかり根付いています。すばらしい文化ですね。

 実は、皆さんのお子様にも体験学習のチャンスがあります…ハロウィーンの戸別訪問のついでに募金をお願いする手軽なプログラムですユニセフといえば世界中の子供たちの命と健康を守る国連の機関ですが、「Trick-or-Treat for UNICEF」というのが1950年から続く募金活動で、これまでに子供たちが累計で1億3千6百万ドルを集めたというから驚きです。

 私たちの娘も、20年近く昔ですが、カナダのトロントに住んでいたときに学校の勧めで参加しました。「トリッカー・トリート・フォー・ユニセーフ」と精一杯大きな声で子供が叫ぶと、小銭からお札まで、ほとんどの人が募金に協力してくれます。娘も100ドル以上集めたので、募金箱はひとりで持てないくらい重たくなりました。募金箱は「www.unicefusa.org/trickortreat」でもらってください。

===========≪不用品の処理⇒寄付≫===========

 何も現金の募金ばかりが寄付ではありません。「Goodwill (善意)」というお店はご存知ですか?皆さんから、要らなくなった衣料品や日用品を寄付してもらって、低所得者を相手に安く売ってあげるお店があります。といっても、「Goodwill」の正式名称はGoodwll Industries Internatuinal…アメリカ、カナダほか16ヶ国の184団体が加盟する非営利組織で、地域によって寄付できるものにも違いがあります。普通は寄付の品を家に引き取りに来てくれるわけではありません。家具など大きなものを持っていくときには、事前に照会しておいた方が確実です。

 不用家具を処分したい場合、私たちが住むケンタッキー州レキシントンのあたりでは、前庭の道路際に出しておくと、その日のうちに誰かがやって来て持ち去ってくれます。しかし、中には重たくて庭に出すのもたいへんな家具もあるもの…以前、インターネットで無料で引取りに来てくれる慈善団体を探したことがあります。「The Thrift Shopper.com」というホームページが便利です。

 私たちは「Habitat For Humanity」にソファーを寄付したのですが、本当にボロボロの家具は引き取ってもらえません⇒我慢すればまだまだ使える程度なら合格。引き取りに来てくれる人たちもボランティアですから、家具は必ず1階の玄関近くまでは移動しておくのが条件。繰り返しになりますが、慈善団体によって寄付の引き取り条件が違いますから、事前にしっかり確認してください。


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