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運転免許証と交通違反

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運転免許証と交通違反

北米の交通ルール/国際免許証と現地免許/運転履歴と車両履歴/交通違反/シートベルトとチャイルドシート

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運転免許証と交通違反

北米の交通ルール/国際免許と現地免許/運転履歴と車両履歴/交通違反/シートベルトとチャイルドシート

北米の交通ルール

★車の右側通行 ★赤信号の右折 ★一時停止後の発進順序 ★ロータリー交差点

★カナダの左折信号 ★お葬式の葬列 ★スクールバス


 日本と北米では、数々の分野でルールが違います。アメリカでもカナダでも州によって法律が微妙に違います。たいがいのことは知らなくて済むのですが、交通ルールの重要な違いだけは、最初に覚えておかないと大事故を惹き起こすことになりかねません。私の場合は、20年も昔の話ですが、カナダに赴任してしばらく「一時停止後の発進順序」を日本と同じだと思い込んでいたので、後から思えば、同時に交差点に入った車に迷惑をかけていたに違いありません。事故を起こさずに済んだのは、幸運なことでした。

===============車の右側通行===============

 右側通行と左側通行の由来については異説もあるようですが、中世のヨーロッパでは、騎乗者は左手で手綱を取り、挨拶(握手も含む?)や防御(剣?)に使う右手の側で対向者と向き合うため左側通行だったのだそうです。イギリスでは、1756年にロンドン橋の通行について初めて法制化され、以来左側通行が続いています。アメリカでは、18世紀末に多頭立ての荷馬車が登場し御者が左側最後尾の馬に乗り右手で鞭をふるうようになる間に、御者が乗る左側ですれ違うのが自然に定着したのだそうです。

 日本とアメリカではウインカーとワイパーのレバーも逆ですから、渡米後しばらくは、雨でもないのに、右折のたびにワイパーを動かしてしまいますね。日本の左側通行の条件反射が皆さんの脳のどこかに残っている証拠ですから、ウインカーとワイパーを頻繁に取り違えるうちは、スピードは控えめに安全運転してください。実は、車が頻繁に通る場所で左右を間違えることはまずありません。ある出張者の場合は、車線がない田舎道路の真ん中を油断して運転していたときに、久しぶりの対向車に道を譲るつもりで逆にハンドルを切ってしまい、あわやという怖い目にあいました。

===============赤信号の右折===============

 「No Turn On Red」という標識がない交差点であれば、赤信号でも他の車が来ないことを確認した上で右折できます。ただし、交差点手前で一旦停止することと、車は、左からだけでなく、左折して前方からも来ることに十分注意してください。カナダでも、モントリオール市内を除いて同様のようです。

 全米42州とカナダのブリティッシュ・コロンビア州では、赤信号で、一方通行の道路から、同じく一方通行の道路に左折することが認められています。禁じているのは、サウス・ダコタ、コネチカット、メイン、ミズーリ、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ノースカロライナ、ロードアイランドの8州とワシントンDCおよびニューヨーク市。逆に、対面交通の道路からでも一方通行の道路に左折を認めているのは、アラスカ、アイダホ、ミシガン、オレゴン、ワシントンの5州です。

===============一時停止後の発進順序===============

 一時停止標識のある交差点で車がお互いに一時停止した後の発進順序は、日本と違いますから気をつけてください。日本では左優先ですが、北米では先着順です。先着順が微妙な場合は、手で合図したりして危なくないように順番を譲ることもあります。たいていの場合は、「4 Way Stop(四方一時停止)」などの表示で他の道路にも優先権がないことが分かりますが、中には、ショッピング・モールに入る道路は優先(ノン・ストップ)で、残りの三方は一時停止などの変則的な交差点もありますから、ご注意ください。

===============ロータリー交差点===============

一般交差点

ロータリー交差点

 ロータリー交差点は、イギリスやヨーロッパの国々に多い割にアメリカでは普及していません。それでも、小さな町のダウンタウン広場にはよく見かけますが、旅先の思いがけない場所でロータリー交差点に出会うと、自分自身もそうですが、アメリカ人も慣れていないので右往左往していますからとても危険です。特に車線が2本ある交差点では、内回りと外回りの車の息が合わずにぶつかるケースも多いので気をつけてください。交差点を出るタイミングを逃したら、もう1周するくらいののんびりした運転を心がけてください。

===============カナダの左折信号===============

 カナダのブリティッシュ・コロンビアとマニトバを除く州では、青信号の点滅は「Advanced Green When Flashing(=上級青信号) 」と呼ばれ、直進も右左折も自由にできます。この間、他方向の信号は赤になっています。旅行にお出かけの際には、覚えておいてください。

===============お葬式の葬列===============

 事故でもなさそうなのに、パトカーが交差点を唐突にふさぎ、後から車が何十台もつらなってのろのろと通り過ぎていくことがありますが、これは葬列ですから邪魔をしたり、ついて行ってはいけません。お通夜(Visitation)の会場や教会から、パトカーを前後に2台付けて墓地に向かう場合が多いようです。パトカーも、サイレンを鳴らしたりしないことが多く、警告灯を点滅させないこともありますから、雰囲気で察して葬列の最後の車が通り過ぎるのをじっと待ちましょう。

=============スクールバス=============

 スクールバスが止まると、追い越し車線側に必ず折りたたみ式の「STOP」標識を出ますから、必ず十分な距離を置いて停車しましょう。バスの陰から子供が駆け出してくることもありますから、形式的に法に従うつもりではなく、実際に子供の動きに注意を払って見守ってあげてください。滅多にありませんが、スクールバスの運転手の不注意で、子供の死傷事故が起きることもあるのです。

国際免許と現地免許


 国際免許は1年有効だから現地免許はすぐに取らなくていいと言う人もいますが、本当は法律違反です。州内に転居してから数週間から数ヶ月以内に現地免許を取りなさいと決めている州が多いはずです。逆に、すぐに取ろうと焦る人もいますが、外国人が免許取得は手続きに時間がかかり急いでも法定期限内に間に合わない…というケースもあります。各州の関係法はほかにも欠陥だらけですが、運用が日本と違って柔軟ですから何とか救われます。

 運転免許は、取得手続きそのものが州ごとに異なりますが、2001年の同時多発テロ以来、外国人の運転免許取得はどの州でも、あれこれ面倒なことになってきてしまいました。各地の日本領事館が管轄州の運転免許事情を把握していることが多いので、その場合には「各地のe-ガイド」のページから領事館のページにリンクするようにセットしています。

 先日(2009年5月)、ケンタッキーでは、州警察が、外国人用の外国語の筆記試験を廃止すると発表して大騒ぎになりました。すぐに、州知事が取り消しの声明を出して取敢えずは元の鞘に納まりましたが、何でも22ヶ国語の筆記試験があるとか…ケンタッキーでは、どの言語も、昔々誰かが訳した試験用紙のコピーを重ねてきて読みにくく、試験問題の内容も昔のままで現在の英語の問題文とは一切関係なくなってしまっているようです。

 ジョージアやアラバマ、テネシーなどでも、最近、試験問題を英語のみにしたり言語の種類を減らす法案が出されたとのこと…今のところ廃案になっているからいいようなものの、英語が苦手な日本人駐在員や奥様方には死活問題となりかねませんから、今後が少し思いやられます。

 実技試験の要領は各地でもちろん違いますが、私たちが住むケンタッキー州レキシントンで、娘が運転免許を取ったときに残したメモが、今でも皆さんのお役に立っているようですから、本稿にも再掲載しておきます。

娘のメモ(1999年当時高校生)

当時のコース

 1. ドアをアンロックする。(乗る)

 2. シートベルト!←エンジンかける!

 3. ワイパー操作。

 4. ライト操作。 *ココで右折・左折操作あるかも*

 5. エマージェンシー・シグナル ON

 6. 出発 !! 『R』、リバースかけてハンドルを左に回す。後ろを向く!

 7. ハンドルを戻して『D』、ドライブにする。

 8. (駐車場内の)コーナーを大回りに回るー!!  白線を踏まないように!

 9. Yield(サイン)まで来たら車が来ていないかを見てぐるっと(らせん通路を)Exitへ向かう。内側に寄り過ぎちゃダメ X

10. 料金所で止まる! 窓を開け、チケットを渡す〜。窓を閉めるー。進め!

11. ストーップ! 左折指示を出すー。曲がるー。

12. ストップサインに注目 !!  手前で停止。ミラー(3つ)を見る。

13. 左折指示を出して出してから左へ曲がる。・・・(ここから駐車場の外、市庁舎裏の道)ちょっと進んだ所で停止!  『R』をかけてまっすぐ後ろに下がる !!  この時、右肩越しに後ろを向いていなくてはいけない。

13. 『D』にしてまた少し行ったところでターンアバウト−(バックの車庫入れ)。右折指示を出したまま『R』にして右へハンドルを回す。車の位置がまっすぐになったと思ったら左へハンドルを戻す。そして後ろへ下がる。

14. 『D』にしてからから指示を出し右折する。(元の道に戻る)軽ーいカーブで次はオーバーナイトパーキング! 右折の指示を出して(路肩に)止まる。

15. 『P』パーキングにする。アップヒルと言われたらハンドルを左に回し、ダウンヒルと言われたらハンドルを右に回す。それからサイドブレーキ !!  エンジンを切る。

エンジンをかけ、サイドブレーキをはずし、『D』にして指示を出し、後ろを見てから左(車線の中央)に戻る。

16. 次は待ってましたのパラレルパーキング(縦列駐車)! 車をできるだけ右の車にくっつけてからハンドルを右に回す(もちろん『R』でバック)。45度の角度になったら今度はハンドルを左へ !!  それから微調整。(これは娘のやり方ですから皆さんそれぞれご自分流で)

17. 終えたら後ろを見てから左折指示を出し、左(車線の中央)に戻る。(ここまで市庁舎裏の道、右折指示を出し)ストップサインの手前で止まる !  少ーし頭を出しまた止まる。車が来ていないか見て右折。(Quality Streetを南に)

18. サインを出して信号で左折。一番手前の車線に入る。(Vine Streetを東に)

19. サインを出して信号で左折。一番手前の車線に入る。(Rose Streetを北に)

20. サインを出して信号で左折。一番手前の車線に入る。(Main Streetを西に)

21. サインを出して信号で左折。(Martin Luther King Blvd.を南に)

22. サインを出して駐車場に入るため右折。大回りの方が入りやすいかも?

23. 窓を開け、チケットを取る。窓を閉めちょっと進みサインを出して右折。(ここより駐車場内)

24. 周りをしっかりと見て、開いている所にサインを出して車を停める。

25. エンジンを切って…終了ー! ご苦労様! !

 

運転履歴と車両履歴


 帰国就職して日本で働いている息子が、「運転履歴(Driving History Records)」を取ってほしいとEメールで頼んできました。今では、外国免許を日本の免許に切り替えるには、いちいち試験が必要になってしまいましたが、それでも新規に取得するよりは外国免許から切り替える方が手続き的に楽なのだそうです。

===運転履歴===

 「運転履歴」は、州政府のホームページに名前と運転免許証の番号を入力するだけで、その場でダウンロードできます(PDFファイル=ケンタッキー州の場合は電子申請なら手数料5ドル)…州法で、申請者が誰彼かまわず発行することになっているのだそうです。

 運転免許証の種類と有効期間、過去5年間の交通違反の記録が記載されています。自動車保険の料金は、この記録次第で大きく変わりますからお気をつけください。一定期間無違反の人が軽い違反を犯した場合に限りますが、多くの州に講習を受ければ違反の事実が取り消されるという寛大な制度がありますから、いざというときには必ず調べてみましょう。

 さて、余談ですが、運転免許証の発行日の欄には現免許証に更新された日が記載されていますが、実はこれが問題。息子は16歳で免許を取り24歳の今は堂々たるベテラン・ドライバーなのですが、書面上の日付で運転暦が証明できなければ若葉マークをつけて運転しなければならないのです。私も、昔、カナダから帰国したときに同じ目にあって憤慨したことを思い出しました。所詮、気持ちの問題ですが…。

===車両履歴≫===

 「車両記録(Motor Vehicle Record)」も、正当な理由があれば州政府に申請して発行してもらうことができますが、この文書は主に所有権関係の記録のようで、事故関係の記録を調べるならCARFAXというホームページで「車両履歴(Vehicle History Record)」を取り寄せてください。新聞広告で探して知らない人から中古車を買う場合には、小切手を切る前に、事故や冠水の履歴がないかしっかり確認するのが鉄則です。

 あれこれネットを検索しているうち「DMV(=Department of Mortor Vehicles)」という名前を使ったホームページがいくつもあるのに気がつきました。いかにも州政府の自動車局のページに見せかけていますが、実は民間のビジネスです…(有料で)運転履歴や車両履歴にとどまらず個人の信用履歴や犯罪歴ほかもろもろの個人情報を提供してくれると書いています。まどわされないでください。

交通違反

★ポイント制度 ★警官の尋問 ★飲酒運転


 よほどの大都市でない限り車なしでは暮らしていけないアメリカ…交通違反を重ねて免停になったりしないように万全の注意を払いましょう。

===============ポイント制度===============

 日本と同様、アメリカも交通違反にはポイント制度を採用しています。「DMV.ORG(公的機関のページではないのでご注意)」というホームページで各州のポイント制度を調べることができます。リンクしたページにはケンタッキー州のポイント制度が書かれていますが、右上隅の欄で州名を選べばお調べになりたい州のポイント制度のページが開きます。

 ちなみに、ケンタッキー州の例では、2年以内に累積12点以上の違反を重ねると免停になります(州外での違反は含まれません)。 ポイントは、違反の罪が確定した日から(捕まった日ではありません)から公式にカウントされ、2年で自動的にゼロに戻ります。スピード違反を例に取ると点数は以下の通りです。

高速道路で10マイル以下のスピード超過 

… 0点

高速道路で10〜15マイルのスピード超過 

… 3点

一般道で15マイル以下のスピード超過

… 3点

16マイル〜25マイルのスピード超過

… 6点

26マイル以上

… 公判(一発免停の可能性もあります)

  免停に関しては2年で点数はなくなりますが、違反の記録は5年間保存されます。アメリカでは、損害保険会社がこの記録を重視して保険料を決めますから、交通違反くらいは罰金さえ払えば問題ないとたかをくくっている方は、保険更新の際に新保険料がはねあがって慌てることになってしまいます。

 ただし、さすがアメリカです。軽微な違反なら、罪をまるごと取り消しにしてくれるありがたいシステムがほとんどの州にありますから、これは利用しなければ損です。例えばケンタッキー州の場合なら、トラフィックスクール(交通安全講習)に出席すれば1年に1度に限り違反は免除してもらえます。さらに、自州のトラフィックスクールに出て他州での違反を取り消す奥の手もあるそうです。

 私たちも、息子が隣のインディアナ州でスピード違反したときには、始末書を郵送するだけで許してもらえたので驚きました。図々しいようですが、罪を取り消す手立てはないか、捕まったときに、その場で警官に質問するのが一番です。

===============警官の尋問===============

 パトカーが、ライトを点滅させサイレンを鳴らして追いかけてきたら誰でも平静ではいられませんが、交通違反をしていなくても、検問などの理由で警官に呼び止められることがあります。ケンタッキー州交通局の安全講習マニュアルでは、警官とドライバー双方の安全を考慮し、次のように冷静に行動するよう呼びかけています。

@別の車にとって邪魔とならない安全な場所を見つけ次第、道路の一番右端に車を寄せます。

Aシートベルトは着用したままに しておきましょう(シートベルト不着用が罰金・罰点の対象となります)。

B非常灯を点滅させます。

Cエンジンを切り、夜ならば室内灯をつけます。

D運転席側の窓を開け、(武器を持ってないことをアピールするために)手をハンドルの上に乗せ警官を待ちます。

E警官が来たら、その指示に従います。

 全てマニュアル通りでなくても大丈夫ですが、慌ててドアを開けて車外に飛び出したりしたら、警官に犯罪者と疑われてこわい目に合いかねません。慌てずに、にこにこ愛想よい笑顔を作って、警官をじっと待っているだけでいいのです。

 まず運転免許証、自動車保険の証明、自動車登録証の提示を求められ、次に警官が皆さんに違反の事実を説明します。 警官はいったんパトカーに戻り、数分後に再びやってきて違反切符にサインを求めます。これは「かくかくしかじかの容疑で警官に呼び止められた事実」を確認するものですから、容疑に不満があってもサインしなければなりません。容疑の真偽は、後日、法廷で争うことになります。  

 まれに警官を装う強盗や誘拐などの犯罪があるそうです。マニュアルによれば、寂れた一本道で警察に追いかけられた場合には、最寄りの商店やガソリン・スタンドの駐車場など第三者に目撃されやすい場所に着いてから、車を寄せて待つようにアドバイスしています。  

===============飲酒運転===============

 飲酒運転は、アルコールだけでなく、麻薬など薬剤の影響下の運転とひとくくりのDUI(Driving Under Influence=酩酊運転)という言葉で呼ばれています。

 血中アルコール濃度が0.08%以上だとその事実のみでDUIとして逮捕されます。基準以下でも歩行試験などのテスト次第で警官にDUIと判断されたら、それだけでいけません。そのまま連行されて留置場に泊まる運命です。

 あくまでも目安ですが、ワイン1杯やビール1缶でアルコール濃度は0.02%上がり、1時間に0.02%ずつ下がっていくのだそうです。また、歩行試験など警官の指示に従わなかった場合には、重加算罰(Aggravating Circumstance)で、理論的には、初犯でも最高30日の禁固刑と30日間の社会奉仕の実刑が課される可能性があるそうです。

 言うまでもないことですが、お酒を飲むならお酒を飲まない運転役を同行するか、タクシーなどを使って、絶対に飲酒運転をしないことを心掛けてください。

シートベルトとチャイルドシート

各州のシートベルト着用義務 ★各州のチャイルドシート使用義務


 日本では、シートベルトの着用と、6歳未満の幼児を自動車に乗車させる場合のチャイルドシートの使用が義務付けられていますが、アメリカの場合は、例によって、州ごとの扱いに若干の差があります。とにかく、日本より車に乗る機会も多く高速で車が行き交う社会ですから、法律の厳緩に関わらず、皆さんの身を守るために、全席でのシートベルトの着用やチャイルドシートの使用を習慣付けてください。

=========≪各州のシートベルト着用義務≫=========

シートベルト着用義務の強弱

検挙可 若年者検挙可

検挙不可 着用義務なし

 そうはいっても無条件には納得なさらない方もおられるでしょうから、自動車保険関係の非営利団体がまとめた資料をもとに全米50州のチャイルドシート使用とシートベルト着用の義務という表を作りましたからご参照ください。

 シートベルトの着用は、ニューハンプシャー州を除く全ての州と首都ワシントンで義務付けられています。フロントシート(前部座席)に乗る人だけを対象にしている州と全座席の人に義務を課している州は半々です(⇒表ご参照)。

 法の差異はほかにもあります。右の図で、検挙可(Primery Enforcement)となっている州では、スピード違反のように、警官が車を止めてその場で違反切符を切ることができますが、検挙不可(Secondary Enforcement)の州ではシートベルト着用義務の違反だけをとがめる取締りができません…スピード違反や事故など別件で調べられたときに初めて責任を問われます。当然ですが、警察の強制力が強い州の方がシートベルト着用が普及しているようです。

 交通事故の裁判でシートベルトをしていなかった責任が問われるケースは多くないようですが、アラスカ、アリゾナ、コロラド、フロリダ、アイオワ、ミシガン、ミズーリ、ネブラスカ、ニュージャージー、ニューヨーク、オハイオ、オレゴン、ウェストバージニア、ウィスコンシンの14州では、対人事故の補償額の算定に影響する可能性もあるようです。

=========≪各州のチャイルドシート使用義務≫=========

全米高速道路交通安全管理局

National Highway Traffic Safety Administration

チャイルドシートの4段階 (@〜C…どの場合も必ず後部座席)

Rear Facing Seats

後向き乳児シート

REAR FACING SEATS

お誕生日前で20ポンド未満の赤ちゃん

Foward-Facing Toddler Seats

前向き幼児シートFORWARD-FACING TODDLER SEATS

1歳から4歳まで体重20-40ポンドの幼児

Booster Seats

ブースターシートBOOSTER SEATS

4歳くらいから少なくとも8歳になるか身長57インチ(145cm)に達するまで

Safety Seats

シートベルト

SAFETY BELTS

8歳以上または身長57インチ(145cm)以上、12歳以下なら必ず後部座席

 チャイルドシートの利用は、アメリカの全50州と首都ワシントンで義務付けられていますが、州により、それぞれチャイルドシートの使い方が細かく決まっています(⇒表ご参照)。もっとも、右の図に示す全米高速道路交通安全管理局推奨のチャイルドシートの使い方に従えば、結果的にどの州の法規制にも合格するのでしょう。

後向き乳児シート

前向き幼児シート

ブースターシート

 チャイルドシートの種類については皆さんご存知だと思いますが、念のために、写真を載せました。後向きシートには、向きを入れ替えて前向きシートとして使えるタイプもありますが、乳児に使用する際には、安全かどうか慎重に確認してあげてください。ブースターシートは、チャイルドシート付属のシートベルトではなく、車のシートベルトを使うタイプです。

 日本では手に入る横向きのベッド型シートは、アメリカでは安全性が低いとして、一般には認められていないようです。

 体重や身長は、(法律の数字ですので)アメリカの単位でそのまま表示しました。1ポンドは0.454s、1インチは2.54pですから換算してください。12インチは1フィートです。4フィート9インチは、単純にインチ換算して57インチと表示しています。

 エアバッグの衝撃が子供には危険なので、チャイルドシートを使っても使わない場合でも、子供は後部座席に座らせるように定めている州がたくさんあります。


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