アメリカの 「社会と歴史」・e-ガイド(印刷ページ

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同性愛と同性婚

★アメリカの世論 ★大統領も肯定


同性愛合法国

同性愛禁止国

   同性婚を許可

  他所の同性婚を追認

  刑罰なし

  重罰

   婚姻と同等の権利を付与

  同性婚は非認定

  最高で終身刑

  死刑

 イスラム教の多くの国で、同性愛は死刑や終身刑など重罰に当たる犯罪行為ですが、キリスト教国では、いつの間にか同性愛者に対する理解が深まり、同性婚を認める国や同性愛のカップルに婚姻関係と同等の権利を認める国が増えています。

 カナダでも、2005年の婚姻法で全土で同性婚が認められることになりました。


アメリカの世論


 アメリカ人は性に寛容と誤解されがちですが、都市部を除けば非常に保守的で、北東部や西海岸とコロラド、中西部の3州を除き、同性婚や同等の権利を認めている州はありません。それどころか、田舎には同性愛者に対する偏見があり、ヘイトクライム(憎悪犯罪)が後を絶たないのが現実です。

同性婚に関する各州の法律  

  同性婚を許可 

  関連法規なし

  婚姻と同等の権利を付与

  個別立法で同性婚を認めず

  一部の婚姻による権利を付与

  州憲法で同性婚を認めず 

  外国籍の同性婚を追認

  州憲法で内縁関係も認めず

 しかし、世論は確実に同性婚容認の方向に動いているようです。全米の世論調査でも、白人の50%、黒人の59%、ヒスパニックの60%、ユダヤ人に限っていえば何と81%が同性婚をに寛容という結果が出ています。


大統領も肯定


  支持過半数   支持多数

  反対過半数   反対多数

 妊娠中絶の是非ほどには大統領選挙の争点にはなりませんでしたが、オバマ大統領は2012年に同性婚を肯定する立場を表明しました。とはいえ、福音派プロテスタントが多いバイブルベルトで反対世論が強いので、すぐに連邦レベルで立法化されることはないでしょう。