シカゴ北部の観光とグルメ・e-ガイド (印刷ページ)

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【ノースサイド】

リンカーンパーク地区

★ゴールドコースト(ニアノース北部) ★オールドタウンとシカゴ大火 ★リンカーンパーク


ゴールドコースト(ニアノース北部)


Gold Coast

 暖かい地方で育った私には、真夏でも寒そうでミシガン湖で泳ぐ気にはなりませんが、大繁華街マグニフィセントマイルからほんの徒歩5〜10分の距離にオークストリートビーチ(Oak Street Beach)という人工ビーチに出ます。ここから約4q北のノースアベニュービーチ(North Avenue Beach)には、レイクフロント・トレイル伝いに歩いていけます。

 その湖岸を見下ろすようにシカゴ一高価な高層マンションや邸宅が建っているゴールドコースト…建築家ライトと師匠のサリバンが共同設計したチャンリー・パースキー邸(Charnley-Persky House)など歴史地区に指定されている地域もあります。


オールドタウンとシカゴ大火


St. Michael's Church

 その西隣オールドタウンにも二つの歴史地区があります。オールドタウントライアングル歴史地区の必見は1871年のシカゴ大火でダウンタウンのウォータータワーと共に焼け残った7つの建造物の一つセントマイケルズ(聖ミハエル)教会です。そのほか焼失を免れた建物の多くは、オールドタウン北西のミッドノース歴史地区アーミテージ・ハルステッド歴史地区に残っています。

 オールドタウンはドイツ系のカトリック信者の町として始まりました。19世紀英国ビクトリア朝時代の建物が、今日まで数多く残っています。1930年の頃からは次第に芸術家を吸い寄せる不思議な魅力の町になっていきます。1950〜60年代に古くからの住民は郊外のベッドタウンに移って行くようになると、その後を埋めたのが折からのベトナム戦争に反対していたヒッピーの青年たち…オールドタウンの北部はフォークミュージックなど若者文化の発信地になっていきました。

 オールドタウンの南部は、1968年のキング牧師暗殺事件以降黒人の暴動が起きたりして一時は住みにくい地域になっていましたが、今世紀に入ってからは再開発が進み、高級アパートも建つようになってきたのだそうです。


リンカーンパーク


 ゴールドコースト北の湖岸にリンカーンパークがあります。シカゴのミシガン湖岸には摩天楼のスカイラインを望む景観のよい大公園が連なっていますが、オバマが大統領選挙の勝利演説をしたダウンタウンのグラントパークはイベント向きの公園で、南のミュージアム・キャンパスやジャクソンパークのメインは博物館とすると、リンカーンパークは動物園と植物園がある家族憩いの公園と性格づけられるでしょう。

Lincoln Park地区とNear Northの一部 (⇒拡大) Old Town

 リンカーンパーク動物園は5つあるシカゴの動物園の中でも最大で最古の動物園。1868年に、ニューヨークのセントラルパークから庭の白鳥が贈られたのがはじまりです。リンカーンパーク植物園の丸屋根の大温室も歴史的な建物です。1877年に、当時の最新建材のガラスと鉄骨を使って建てられました。

 南西の入口付近にはシカゴ歴史博物館(Chicago History Museum)があります。1857年創立ですが、シカゴ大火で貴重な所蔵品も消失して出直しました。初期の「L」トレイン(高架鉄道)の電車も陳列されています。ペギー・ノートビート自然博物館はお子様向き。園外少し西のオズパークには「オズの魔法使い」のドロシーやお供のキャラクターの彫刻があります。