GM コルベットとボーリンググリーン

Chevrolet Corvette & Bowling Green


C1 (1953-1962)

C2 (1963-1967)

C3 (1968-1982)

C4 (1983-1996)

C5 (1997-2004)

C6 (2005-2010)

 アメリカのスポーツ・タイプの車としては、フォードのマスタング(野生馬=1964〜)やサンダーバード(伝説の神の鳥=1955〜2005中断)、GMポンティアックのファイアーバード(火の鳥=1967〜2002)などが知られていますが、一つだけ挙げるなら文句なくGMシボレーのコルベット(Chevrolet Corvette)…その名車の工場と博物館(国立コルベット博物館=National Corvette Museum)がここボーリング・グリーンの地にあります。

 初代コルベットは先進的なカー・デザイナーとして名を馳せたハーリー・アール(Harley Earl)の設計で、昔の青春映画やテレビ・ドラマにもよく登場していたのでしょうか、私の記憶にも鮮やかに残っています。

 コルベットとは、巡洋艦やフリゲート艦よりも一回り小さく機動性が高い軍事用の船の呼称です。1953年、ジャガーやアルファロメオなどの欧州系スポーツカーに対抗して発売されましたが、走行性に問題があって販売に苦戦。しかし、1955年、シフトをオートマからマニュアルに変更、4.3ℓのV8エンジンを搭載して再デビューの後、大成功を収めました。ボディーに当時最先端のファイバーグラスを採用したぜいたくな車です。

 アメリカの栄光を象徴するような車ですから、GMは、どんなに苦しくとも、この車の生産だけは続けてもらいたいものです。自動車専門誌モーター・トレンド(Motor Trend)によれば2011年にはC7(7代目)のコルベットが発売される予定です。

 ボーリング・グリーンの買物の中心はスコッツビル・ロード…グリーンウッド・モール(Greenwood Mall)の近くに大店舗が軒を連ねています。市内北端にはビーチベンド・パーク(Beech Bend Park)という立派なアミューズメント・パークがあります。伝統的な木枠に支えられたジェット・コースターや直線400m(1/4マイル)の加速を競うドラッグ・レースなどのモーター・スポーツが売り物です。市内南部にはロストリバー・ケーブ(Lost River Cave)という鍾乳洞があります。近所のマンモスケーブ国立公園に負けないよう「ケンタッキー唯一の洞窟内ボート巡り」ができると、威張って宣伝しています。さらに南に車で30分ほど行くとフランクリン(Franklin)。この町は、ケンタッキーに5つあるサラブレッド競馬場のうちの一つケンタッキーダウンズ競馬場(Kentucky Downs Race Track)があることで知られています。