クラークスビルとフォートキャンベル基地

Clarksville & Fort Campbell


精鋭部隊 "Rakkasans"

 住民3万人のホプキンスビルに日系企業の数ではかないませんが、クラークスビルは地域の中心で人口10万人を超える中堅地方都市です。

 もともとは南部ケンタッキーの綿花を積み出すカンバーランド川の河港でしたが、1942年にのフォートキャンベル空挺師団駐屯地(Fort Campbell)ができてから一段と発展しました。

 現在のフォート・キャンベルの兵員は2万8千人、次々にイラクやアフガニスタンの任務に派遣されています。第101空挺師団は、最近ではサダム・フサインの逮捕など、これまで歴史上の名場面に、その都度足跡を残しているのですが、中でも第187歩兵連隊第3大隊は「ラッカサンズ(Rakkasans)」の通称でその勇名をとどろかせています。

 ところで、私と同じ団塊の世代の方なら、テレビ・ドラマで活躍していたモンキーズ(The Monkees)の「恋の終列車(Last Train to Clarksville)」という曲を覚えておいでではありませんか?実は、この英語の原題にあるクラークスビルは、ほかならぬここテネシーのクラークスビルなのです。それを知った上で歌詞を読んでみませんか?ベトナム戦争で徴兵されフォートキャンベルで訓練を受けていた若者が、クラークスビルの駅から汽車で戦場に連れて行かれる前に、もう一度、恋人に一目会いたいと電話でお願いしている悲しい歌です。

♪恋の終列車(Take the Last Train to Clarksville)♪ by Tommy Boice and Bobby Hart  (翻訳:山田)

 1番は「終汽車の予約を入れておいたから飛び乗ってくれ。俺は駅で待ってる。4時半に着くはずだ。遅れないでくれ。」

 2番は「出征は朝だから…もう一度君の顔が見たい。明日俺の列車が迎えに来る前に、最後の一夜を過ごそう。」

 3番は、来ない彼女に「駅で待ってる。コーヒーの後でキスを交わすくらいの時間はあるさ。ちょっとした会話もね…。」

 4番は、結局待ちぼうけの末に最後の電話

   Now I must hang up the phone.

もう電話を切らなきゃならない。

   I cant hear you in this noisy 周りがうるさくて君が何を言っているのかよく聞こえないんだ。
   Railroad station all alone. 俺は駅にひとりぼっち。
   Im feelin low. Oh, no, no, no! Oh, no, no, no! 気分は最低。いやだ、いやだ、もういやだ。
   And I dont know if Im ever coming home. 戦争から無事に帰って来れるのだろうか?

 クラークスビルのお買物といえば、ガバナーズ・スクエア・モール(Govenor's Square Mall)です。

ダウンタウンの壁画

Museum & Culture Center

Montgomery Couty Courthouse

 ダウンタウンには、美しいレンガ造りの街並みがあります。1999年の竜巻で一部の建物が壊れてしまいましたが、残った壁に被災前の全景が描かれ、記録されています。19世紀末に税関として建てられたカスタムズハウス博物館&文化センター(Customs House Museum & Culture Center)は、今は歴史と科学の博物館として利用されています。