ホプキンスビル

Hopkinsville


ジェファーソンデービス記念塔

 ホプキンスビルには昔から日系企業が多数進出しています。お買物にはブラッドフォード・スクエア(Bradford Square)というショッピング・モールがありますが、買いたい品物次第では車で30分のクラークスビルまで足を延ばすのもいいかもしれません。

 アメリカで一番人気の大統領リンカーンは、1809年2月12日にケンタッキー州ホッジェンビルで生まれましたが、南部連合の大統領ジェファーソン・デービスも、その8ヶ月前に直線距離だとわずか130マイル(約210km)のホプキンスビル付近の村で誕生したのです。

 ホプキンスビルから10マイル東には、高さ107mのオベリスク=ジェファーソン・デービス記念塔(107m)が立っています。首都ワシントンのワシントン記念塔(167m)にはかないませんが、内部が中空でエレベーターで展望室に昇れる立派な建造物ですから、一度お立ち寄りください。

チェロキーの涙の旅路(点線が陸路) (⇒クリックで拡大)

 ケンタッキーでは、南北戦争の時代に肉親同士が南北に分かれて戦う悲劇がたくさん起きましたが、特にホプキンスビルは南北の境界に当り住民が社会的にも経済的にも分断されてしまったそうです。

 悲劇といえば、ホプキンスビルは、イーストテネシーのチャタヌガ付近に幽閉されていたチェロキー・インディアンの人々が、陸路オクラホマに向かって強制移住させられる際にたどった「涙の旅路」の経路に当たっていました。1838〜39年のことです。当時の宿営地には、「涙の旅路」記念公園が設けられています。