七つ地方と七つの気候


気温地図(クリックで拡大)

降雨量地図(クリックで拡大)

各地のクライモグラフ(クリックで拡大)

 テキサスの面積は、日本の陸地面積の二倍近くあります。そこで、この巨大州を説明するには一般的に7つの地方に区分するのですが、日本の太平洋側と日本海側の気候が異なるように、テキサスの気候にも大きな地域差があります。右のグラフでもお分かりのように、一言でいえば、気温は南高北低で降雨量が東高西低です。

 次に左の図をごらんください。各地の標高が、海抜200m以下なら濃い緑色、海抜800m以上は茶色で示されています。

 大都市が多く人口も集中している州の東半分は平野部で、日本と同じ温暖湿潤気候帯に属していますが、エルパソはじめビッグベンド地方やパンハンドル地方西部の標高は海抜1000m級で、気候的にも、ステップ気候と呼ばれる高原性乾燥気候帯に分類されるほどの地域差です。

 テキサス東西の中間にあるヒルカントリー地方の避暑地フレデリクスバーグの標高は海抜516m。パンハンドル地方でも東部のアビリーンやサンアンジェロの標高は海抜500m級です。ちょっと調べてみたら、日本では、長野県庁の標高が海抜379mで、中軽井沢の田崎美術館の標高が997mでしたから参考になさってください。

 各地方の様子は、個別の記事で詳しく説明させていただきますが、州の大きさや、大雑把な地形と気候の違いを念頭に置きながらお読みください。