お正月のソフトな話題
ケンタッキー出身のミスUSAが大騒動 私の専門分野ではないのですが、家内の助けを得て皆さんにレポートします。記事を書くに当って、世界のビューティー・ページェントは今時きっと下火になっっているだろうと調べてみると、それどころか「ミス・ユニバース」、「ミス・ワールド」、「ミス・アース」、「ミス・インターナショナル」などいくつも競っているようで、しかも「ミス・アメリカ」は米国内の別イベントなのだそうです。
ですから、私などにはそれぞれの違いが分からないのですが、とにかく、昨年、プエルト・リコのリベラ・メンドーサさんが優勝した「ミス・ユニバース」国際大会で、日本代表の知花くららさん(準ミス1位)と仲良く並んで写っていたのがケンタッキー出身の「ミスUSA」タラ・コナーさん(準ミス4位)だったようです。
タラさんは人口2500人のラッセル・スプリングスというカンバーランド湖畔の小さな町(レキシントンの南南西約70マイル)出身。でも、幼いときから数々のページェントに出ていたそうですから、1996年に6歳で殺害されたジョンベネちゃんと同じタイプですね。ステージ・ママが、各地のコンテストに娘を出場させようと、ミニバンで旅を続けるドキュメンタリーを見たことがあります。
そのタラさんがミスUSAの1年任期のお勤めでニューヨークに上京。「ミス・・・」と言えば容姿だけではなく知性や教養も要求される筈ですが、21歳になる前から人前でお酒を飲んだり、麻薬やご乱交もあったのだそうで大騒ぎ(飲酒解禁年齢は日本とは1歳違いますから20歳の方はご注意)。素行不良を理由に、もう少しで資格をはく奪されそうになりました。
ところで、「ミスUSA」イベントの主催者は大富豪のドナルド・トランプ氏。マスコミが、トランプ氏の出演するテレビ番組の決めぜりふ「ユー・アー・ファイアード(クビ)!!」を連想して、タラさんがいつ「クビ!!」になるか冷やかし半分に報道する事態になったのです。一時は「ミス・カリフォルニアUSA」のタミコ・ナッシュさんが繰り上げ当選とまことしやかに伝えられていましたが、土壇場で何とか大逆転…トランプ氏の温情で許してもらって、めでたしめでたし。
「どんなに小さな間違いでも、次は直ちに処分する」とトランプ氏に念を押され、「寛大なトランプ氏に感謝し、二度と顔をつぶすようなことはいたしません」と泣いて誓ったタラさんですが、ミスUSAの仕事に復帰する前にリハビリ施設で入院治療することになったそうです。アルコールや麻薬の中毒は、貧富の差を超えて、アメリカ社会の深刻な問題になっています。
その後、来年のミスUSAに出るはずだったミス・ネバダUSAの場合にはハレンチ写真が見つかって、こちらは資格をはく奪されたそうですから、結論はケース・バイ・ケース。
さて、冒頭にご説明の通りミス・アメリカはミスUSAとは別系列のイベントですが、2000年のミス・アメリカはミス・ケンタッキーのヘザー・フレンチさん…オハイオ川沿いのオーガスタという小さな町の出身でした。ヘザーさんは、当時の州副知事と結婚し、ルイビルのローカル局のモーニング・ショーの司会をしたり失業退役軍人の救済募金をしたり活躍したそうですが、結婚式に州の公金が流用されたとか、車でサイクリストを跳ねて死なせてしまったとか、やはりゴシップが絶えませんでした。
ちなみに、アメリカのTVニュース・ショーをリードするパーソナリティーのひとりダイアン・ソイヤーさんもケンタッキー出身。タラさん事件については、ABCの朝のニュース・ショー「グッド・モーニング・アメリカ」で、相方のロビン・ロバーツさんと次のようなやり取りをしています。
ロビン: ミスUSAって、どこの出身?
ダイアン: ケンタッキーよ。
ロビン: ケンタッキーか。やったね。
ダイアン: だから、彼女は完璧よ。
ロビン: ヒイキなしで?
ダイアン: もっちろんよ。
今回は、お正月につきソフトな話題をお届けしました。
|