怪しい寄付の押売りははっきり断りましょう
でも、不用家具は慈善団体に寄付しましょう
10月末日のハロウィーンに向けて家々が気味の悪い飾り付けを競っていますが、ハロウィーンが済んだら感謝祭の準備、感謝祭が終わればクリスマス・プレゼントの買い物…年末は一気にやってきます。日本でも赤い羽根の歳末助け合い運動がありますが、アメリカでは救世軍をはじめ様々な団体の募金や寄付の活動が盛んになる季節です。
皆さんのお宅にも、知らない人々から募金を依頼する電話が頻繁にかかってきませんか?アメリカに来たばかりの頃は、私たちもお付き合いのつもりで柔軟に寄付に応じていたのですが、中には半ばビジネスの募金もあるような気がして最近はガードを固くするようになってきました。断るときは「英語が苦手で何を言っているか分からない」というのも手ですが、「私の名前を電話リストから外してください(Please
remove my name from your list, thank you)」と言い切ってしまえば、今後も電話しないように頼んだことになるのですっきりします。ただし、ご近所のお知り合いが電話してくることもありますから、必ずどこの誰か確認してから断るようにしないと、後でバツの悪い思いをしますから気をつけましょう。
とはいえ、募金活動は信仰心に裏打ちされてアメリカ社会に根付いています。すばらしい文化ですね。皆さんのお子様にも体験学習のチャンスがあります…ハロウィーンの戸別訪問のついでに募金をお願いする手軽なプログラムです。ユニセフといえば世界中の子供たちの命と健康を守る国連の機関ですが、「Trick-or-Treat
for UNICEF」というのが1950年から続く募金活動で、これまでに子供たちが累計で1億3千6百万ドルを集めたというから驚きです。
私たちの娘も、20年近く昔ですが、カナダのトロントに住んでいたときに学校の勧めで参加しました。「トリッカー・トリート・フォー・ユニセーフ」と精一杯大きな声で子供が叫ぶと、小銭からお札まで、ほとんどの人が募金に協力してくれます。娘も100ドル以上集めたので、募金箱はひとりで持てないくらい重たくなりました。募金箱は「www.unicefusa.org/trickortreat」でもらってください。
何も現金の募金ばかりが寄付ではありません。「Goodwill
(善意)」というお店はご存知ですか?皆さんの不用品を引き取って、低所得者に安く売ってくれるお店があるんですよ。レキシントンでは、この中の1店Stonewall
Centerのお店が家賃の問題で移転しなければならないとかで少しもめています。
「Goodwill」の商品は主に衣料品や家庭用品です。何でも寄付できるわけではなく、家まで取りに来てくれるわけでもありませんから、大きなものを持っていくなら事前に照会しておいた方が確実です。
不用家具は、前庭に出しておくだけで、いつの間にか誰か持って行ってくれますが、重たくて庭に出すのもたいへんですから、以前、引取りに来てくれる業者を探したことがあります。「The
Thrift Shopper.com」というホームページで探すと便利です。
私たちは「Habitat
For Humanity」にソファーを寄付したのですが、本当にボロボロでは駄目…我慢すればまだまだ使える程度でないといけません。取りに来てくれる人たちもボランティアですから、家具は必ず1階の玄関近くまでは移動しておきましょう。ほかにも、慈善団体によって寄付の受け入れ条件が違いますから、事前にしっかり確認してください。
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