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アメリカ生活・e-ニュース

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2008年1月15日(第19号)

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五大湖とミシシッピー川を結ぶ運河網

 19世紀前半のアメリカ経済の大動脈

 「管理人だより」でもお知らせしましたように、私たちは、今、アメリカ生活全般と各地の事情が何でも分かる新ホームページを準備しています。そこで、遠回りですが、まず私たちがアメリカの地理や歴史をよく知らなくては…とキーポイントの一つ「アメリカの内陸水運」を勉強しているうちに、思いがけず、アメリカ経済の原点をよく説明できる図ができあがりましたので、一足早くご紹介します。

 アメリカの内陸水運は五大湖とミシシッピー川を軸に発展しました。フランス人の探検家は、16世紀のうちに早くも、カナダのセントローレンス川から五大湖、ウィスコンシン州のグリーン・ベイからミシシッピー川の下流に至るルートを発見していましたが、経済活動としてのアメリカの内陸水運は、1825年にエリー運河が全線開通しニューヨークと五大湖がつながってから本格化します。当時の牛馬による陸上輸送に比べて、運河は時間を短縮したばかりでなく、費用を95%節約する画期的な貨物輸送の手段だったそうです。

 オハイオ州や周辺の州に運河が網の目のように張り巡らされ、アパラチア山脈の炭鉱地帯とミネソタの鉄鉱石などが結びついて、ピッツバーグやクリーブランド、バッファローなど諸都市で重工業が発展、シカゴはニューヨーク経由ヨーロッパに輸出する農産物の集積地となっていきます。内陸水運自体は、19世紀後半に貨物輸送の主役を鉄道に奪われ衰退していきますが、鉄道も幹線道路も、多くの場合は、運河のルートに並行して建設されていきました。

 南北戦争(1861〜1865年)以前のアメリカは、オハイオ川を境に、北部の自由州と南部の奴隷州の経済圏に分かれていましたが、これは内陸水運の便について見ただけでも一目瞭然です。イリノイまでの各州は経済的にニューイングランド地方と深く結びつき、ミシシッピー川下流の諸州と大西洋岸の南部諸州はお互いに沿岸海運で結ばれていたのでしょう。

 下図をクリックするとPDFファイルの図にジャンプしますので、ご興味のある方は拡大してごらんください。アメリカの内陸都市が、昔の水運の要所にできてきたのがお分かりになると思います。

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