デルタとノースウェスト、ユナイティッドとUSエアが合併

　アメリカの空港…ビジネスにチャーター機が便利

　デルタ航空とノースウェスト航空、ユナイティッド航空とUSエアの合併が相次いで発表されました。燃料の値上がりで、航空会社の経営もたいへんですが、アメリカン航空とコンチネンタル航空は、当面、単独で存続するようです。

　アメリカの航空網は主要6社（合併後は4社）の^＊注ハブ空港を中心に張り巡らされています。近所の州に飛ぶのに目的地よりはるかに遠い空港で乗換えをしなければならないことがあるのも、そのせいです。

^＊注ハブは自転車の車輪中心部のスポークをつなぐ部品です。ハブ空港から航空路が放射状に伸びる様子がスポークの形状に似ています。

　各社のハブ空港の地図を作ってみましたのでごらんください。大雑把に覚えておくだけで、初めての土地に出張する場合にもどこで乗り継ぐのか納得がいくようになります。

　サウスウェスト航空は格安航空会社の中でも特に成功している会社です。私も利用したことがありますが｢安かろう悪かろう｣ではありません…飛行機は清潔で、離着陸の時間も正確でした。安い仕組みには訳があります。機内ドリンクなど余計なサービスをしないのもその一つですが、感心したのは座席の決め方です。乗客が先着順に番号札をもらって、番号札の順に自分で席を決めて座ります。遅く来るとよい席がなくなってしまうせいか駈け込み乗機も少ないようでした。混雑が少なくて安い小さめの空港を多用して、機種もボーイング737で統一しているのも、もう一つの大きな理由です。

　映画｢キャスト・アウェー（2000年公開）｣の中で、無人島で漂流生活をしたトム・ハンクス扮する国際クーリエ会社の幹部社員が救出され祝賀会をやったのがテネシー州メンフィスの｢ＦｅＤｅｘ｣本社です。同業の｢ＵＰＳ｣のハブ空港も、ご近所ケンタッキー州のルイビルにあります。地理的にも、この付近がロッキー山脈以東の物流の中継地として向いているということに違いありません。

　全米には、連邦航空局（Federal Aviation Administration)が｢主要空港｣と呼ぶ｢定期便を運行し年間10,000人以上が搭乗する公共空港｣だけでも400近くあります。今回は、全米の主要空港を一覧表にするのは手間がかかるので、取敢えずケンタッキーと隣接3州の表を掲載しましたが、これからは、新ホームページ｢アメリカ生活・e-百科｣の｢e-州ガイド｣のページに各州の空港情報を盛り込んでいくつもりです。表の上で、空港名をクリックすると各空港のホームページにジャンプします。飛行状況の欄をクリックすると、発着便の飛行状況を見ることができます。

　身近に主要空港がない日系企業の中には、チャーター機を利用なさる皆さんもおられます。別の工場で行われる会議のために多人数で移動する場合など、チャーター機を利用すると時間の節約になるばかりでなく、一人当たりの航空運賃が安くはならないまでも、しばしば大差ないくらいの計算になります。表から、各州でチャーター機を利用できる空港の一覧表にジャンプすることもできます。チャーター機の予約は｢Air Charter Guide.com｣で申し込むことができます。

*印は、空港自身が発着便の飛行状況をネット上で公開していないか、または公開していても使いにくいケースです。｢iFly.com｣のページにジャンプします。