全198校動画付き…アメリカの総合大学ランキング・e-マップ
現地進学の志望校選びや採用面接のご参考に!
わが家の場合は、もう10年前の思い出話になってしまいますが、アメリカの大学に進学するお子様がいる家庭では、そろそろ志望校に願書を提出する季節になりました。(超エリート校志望でない限り)一般に、高校生の進学準備は、2年生(ソフモア)修了後の夏休みあたりから始まります。
といっても、好きな大学の説明会に顔を出したりするだけで、入試があるわけではありません。4年生(シニア)の秋から冬にかけて、志望校に願書と書類一式を送ったら後は吉報を待つだけですから、比較的のんびりしています。ただし、苦労するのは入学してから…特に日本人の子弟は、語学力に見合う大学に進学しなければ、無事に卒業できなくなるかもしれません。
アメリカの総合大学ランキング・e-マップ(⇒ご参照)
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USニュース社の総合大学ランキングをGoogleマップにしましたので、お子様の志望校選びの参考になさってください。アイコンをクリックすると、各校のキャンパス風景を動画でごらんいただけます。企業の採用担当部署の方々も、アメリカの大学を卒業して就活する若者たちの能力を公正に判断するヒントとしてご活用ください。
日本では戦前に帝国大学と呼ばれた国立大学が最難関校ですが、アメリカでは私立大学が上位20位を独占するほど私高公低です。
といっても、上位の私立大学の授業料は軒並み年間4万ドル前後で、これに各種付随費用や生活費も加われば4年間で20万ドル以上出費の覚悟が必要ですから、成績がいいからといってお子様をむやみに私立に入学させるわけにはいきません。
大学進学の手引書に記載されている期待奨学金の内訳には、アルバイトの報酬など、あまり頼りにならない資金ソースが多々含まれていますから、ご用心!!
高校の成績が特別優秀であれば各種奨学金をもらう機会もありますが、ごく普通の奨学金だけでは「焼け石に水」です。ハーバードなど超難関校に進んだり、大学から多額の奨学金をもらったりするためには、高校入学時から特別クラスに編入したり、高校のうちに大学教養コース(アドバンスト・プログラム)の単位をたくさん取るなど周到な準備をしておく必要がありそうです。
公立大学は、たいてい州立大学です。州内進学を奨励する奨学金もあり、年間授業料は1万数千ドルくらいと経済的にはお勧めですが、他州からの進学者には非常に厳しく、年間授業料は倍額どころか3万ドル以上のケースが珍しくありません。
個別の入試はないといいましたが、日本のセンター試験に相当するSATやACTのスコアと、高校のGPA、志望動機などの小論文(もちろん英語)で審査されます。競争率10倍の難関校に進むつもりなら、成績だけではなかなか差がつかないので、ほかに高校時代までのスポーツや文化活動、生徒会やボランティアの経歴をアピールすることも重要です。
新入生のSATとACTや高校のGPA(Grade
Point
Average)の平均スコアは、大学進学の手引書に記載されていて、日本のいわゆる偏差値のように志望校を決める最も重要な指標です。外国人の場合には「TOEFL」も要件で、スコアが足切り点にに達していなければ門前払いになってしまいます。
最後に、高校のGPAについて少し説明しておきましょう。各科目の成績は、テストだけではなく宿題の提出状況なども踏まえ、5段階で評価されます。その平均がGPAですから、普通は最高で4.0です。
評価 |
一般課程 |
大学課程 |
優等課程 |
A |
(90〜100点) |
4.0 |
5.0 |
4.6 |
B |
(80〜89点) |
3.0 |
4.0 |
3.5 |
C |
(70〜79点) |
2.0 |
3.0 |
2.1 |
D |
(60〜69点) |
1.0 |
1.0 |
1.0 |
F |
(59点以下…落第) |
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ただし、高校によっては大学相当課程のAP(Advanced
Placement Program)クラスや優等課程(Honors Courses)を設けていて、GPAが4.0を上回るケースもあり得るのです。
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