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2010年12月15日(第54号

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イエローナイフ(カナダ)、フェアバンクス(アラスカ)、アイスランド

 寒いけど、オーロラツアーは冬が本番です

 オーロラは太陽から飛んできたプラズマが大気に衝突して発光する現象だそうですから、太陽活動が活発で黒点が多い年によく見られます。

 黒点の増減は11年周期で、今度のピークは2013年。この冬からは、オーロラ満開のサイクルに入ります。

=== 北米発のオーロラツア===

 オーロラは、北緯または南緯65〜72度の高緯度地方で最も活発です。

 北米発のオーロラツアーの行き先も、カナダのイエローナイフ(62°26')かアラスカのフェアバンクス(64°50')、少し遠い所ではアイスランドのレイキャビク(64°08')と、いずれも北極圏までほんの一歩の北の国です。

 真夏はあいにく白夜ですから、オーロラも日光に隠れて見えません。だから、オーロラを見るなら、夜の長い冬が本番。並大抵の寒さではありませんから、氷の国を観光するつもりでお出かけください。

 北欧は海に近くオーロラ観測の天敵の雲が発生しやすいようで、オーロラを確実に見るためには、カナダのイエローナイフやアラスカのフェアバンクスが立地で一歩リードしているようです。

 北半球のオーロラ発生状況は、上のNOAA(米国海洋大気庁)の地図で毎日確認できます。予報では、年末から急激に太陽黒点の活動が活発になる見通しです。


===== イエローナイフ (Yellowknife) =====

Aurora Vlllage

 イエローナイフは、カナダ・ノースウェスト準州の州都です。19世紀末に発見された金鉱は全て閉鎖され、今はダイヤモンドの採掘とオーロラ観光が1万9千人の町を支えています。アルバータ州のカルガリーまで飛行機で約2時間。

 オーロラツアーは自然現象が相手ですから、必ず見ることができるわけではありませんが、イエローナイフは晴天率が高く年に240日もオーロラが出現、3泊すると96%の高い確率でオーロラに出会えるそうです。

 オーロラビレッジと呼ばれる鑑賞施設には、多数の日本人スタッフがいて貴重なオーロラ遭遇の機会を逃すことがないよう担当ガイドがオーロラがでたら観光客へ声かけをしてくれますので安心です。観光客はティーピーという暖炉付きの先住民のテントの中で、ホットチョコレートやスープを飲んだり軽食を食べたり思い思いに過ごしてオーロラを待つのです。昼間は犬ぞりやスノーモービル体験、雪上のかんじき歩きなどのアクティビティを楽しんでください。

 イエローナイフのオーロラカレンダー

 ⇒H.I.S.バンクーバー支店のオーロラツアー(最寄りの支店にお申し込みください)

===== フェアバンクス(Fairbanks) =====

Chena Hot Springs Resort

 フェアバンクスも金鉱発見がきっかけで発展した都市です。アラスカ第二位とはいうものの人口は周囲を合わせても十万人足らず。アンカレッジからは飛行機で約1時間かかります。

 オーロラ観光の指定席はフェアバンクスから車で北東に1時間のチナ温泉…古くはリューマチの湯治場として鉱夫たちに愛されたそうです。オーロラ遭遇率も(フェアバンクス観光局によれば)3泊で80%とかなり優秀な成績です。

 チナ温泉では、オーロラ・アイスミュージアムという氷の彫刻の博物館があります。犬ぞりやスノーモービル、温泉のほかにも、遊覧飛行や雪上車ツアーなどオーロラ以外にも様々なアトラクションを楽しめるのがいいところです。

 チナ温泉のオーロラ観測カレンダー

===== レイキャビク(Reykjavik) =====

Golden Circle (Þingvellir, Geysir, Strokkur, Gullfoss waterfall)

 アイスランドは「氷と火の国」。大西洋の真ん中で北アメリカとヨーロッパの大陸プレートが少しずつ離れて行くたびに溶岩が噴出してできた国ですから、観光名所も大地の裂け目…首都レイキャビクの近くにもゴールデンサークルと呼ばれる世界遺産のシンクベトリル国立公園を中心とした地域が有名です。

 ブルーラグーンという大温泉もツアーの定番。詳しくは、アイスランドじょうほう館をご参照ください。

 地上の観光をたっぷり満喫したら、オーロラを見たい強い意欲も自然に消え失せてしまうかもしれません。でも、もしオーロラ観光にこだわるなら、レイキャビクなど夜が明るい都市では肉眼で見える確率が低いので、ツアーの途中で小さな町に泊まったときがチャンスでしょう。