アメリカの洗剤選び…「流し(シンク)周り」編
脱臭用ベーキングソーダ(重曹)とお酢が大活躍
日本の洗剤は用途別に細分化していますが、アメリカでは商品説明の書き方も大雑把で、洗剤探しも一苦労です。とはいえ、洗剤の類までいちいち日本から取り寄せていたらたいへんですから、アメリカでも簡単に手に入るいい洗剤を用途別にご紹介しましょう。
これまで既に「家事とお料理・e-百科」のページでご案内した内容と重複する部分もありますが、一部読者の皆さんから具体的な商品名(例)を知りたいとご要望がありましたので、それも含めて詳しく補足説明します。今回は、「流し(シンク)周りの洗剤」。
(これまでの説明はこちら)
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≪ディッシュウォッシャー用の洗剤≫
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ディッシュウォッシャー(食器洗い機)は、専用洗剤に、リンス剤(Dishwasher
Rinse Aid)を併用しないと被膜が残ってしまって、食器がピカピカにはなりません。洗剤は毎回入れますが、リンス剤は2〜3日に1回の頻度で注ぎ足せば十分です。
わが家のディッシュウォッシャー(写真)は省エネタイプで粉洗剤専用ですが、一般のディッシュウォッシャーの洗剤入れは液体用と粉用の2つの部分に分かれています。
リンス入れにはダイヤルが付いていて、リンス剤の量を加減します。少なすぎると被膜が残りますが、多すぎると縞ができてしまいます。
液体洗剤 |
Palmolive(写真)、Cascade |
粉洗剤 |
人工的な香りが嫌いなので、わが家はMeijerのPB商品(写真)
…Automatic
Dishwasher Detergent (Original Fresh Scent) |
リンス剤 |
安くても効果は変わらないので、これもMeijerのPB商品(写真)
または、FinishのJet−DryやCascadeのRince
Aid |
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≪ベーキングソーダ(重曹)とお酢≫
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ベーキングソーダ(クッキング用と脱臭用) |
ディッシュウォッシャーの庫内の洗浄にはFinishのDish
Washer Cleaner、ディスポーザー(生ゴミ粉砕機)を清潔に保つにはSpring-AgainのGarbage
Disposal Cleaneなどの専用洗剤や排水パイプが詰まったときにも使える多用途洗剤Mr.Muscleの5
in 1 Kitchen Cleanerなどがありますが、アメリカでは、流し(シンク)周りのクリーニングにベーキングソーダ(重曹)やお酢を使う方法が広く普及しています。
アメリカでは、冷蔵庫の消臭に「キムコ」や「ノンスメル」のような活性炭系脱臭剤は売っていません。代わりに脱臭用ベーキングソーダ(重曹)を使用しますが、有効期間は1ヶ月。クリーニングには、その使い古しを再利用するので経済的です。
流し(シンク)の表面のお掃除なら、下の動画のように、スポンジにベーキングソーダやお酢を付けて拭くだけで、きれいになります。
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≪ディッシュウォッシャーの庫内洗浄≫
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ディッシュウォッシャーの庫内には、水道水のミネラルが付着して次第に白く汚れてきます。ほっておけば故障の原因となるので、時々洗浄してあげなければなりません。
次の動画をごらんください(最初の1分30秒はあまり重要ではありません)。
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フィルターとプロペラを外し、洗剤入りの温水に10分漬けて洗います。硬いブラシでこすったりすると傷ついてしまいますから、注意。
A
(フィルターとプロペラを元に戻してから)1カップくらいのお酢を庫内に撒き、最強サイクルでディッシュウォッシャーを空回しします。
B
それでも汚れが取れなかったり臭いが残っていたりする場合は、庫内にベーキングソーダを撒いて一晩待つと、一層きれいに洗浄されます。
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≪ディスポーザーの洗浄≫
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ディスポーザー(Disposal)は、使い方にもよりますが、時折洗浄しないと故障の原因になるだけでなく、臭いが出るようになってきます。次の動画をごらんください。
ディスポーザーの排水口にベーキングソーダとお酢を撒いて放置しておきます。30分後に、水を流しながらディスポーザーを動かせば、完了です。
流し(シンク)の排水口が詰まったときは、シャワーやバスの排水口の詰まりを解消するためのHair
Clog Removerなどの強い薬剤を使ってはいけません。対策なら、こちらをごらんください。
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