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20174月15日 (第128号)

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アメリカ生活

e-レシピ

 リキュール(果実酒)をちょっと加えたら大人の味

 ジュースたっぷりスポンジしっかりのオレンジ果汁ケーキ

 書くのが苦手というので代筆しますが、このコーナーは私の妻=満里の担当です。テレビでもインターネットでも美味しそうなお料理のレシピが氾濫していて、もう結構という気もしますが、このコーナーでは、満里が北米生活20年の間に先輩や仲間の駐在員の奥様やアメリカ人の友達に聞いて覚えた「アメリカで暮らす日本人」にお勧めのレシピを紹介します。


 もう30年も昔になりますが、カナダのトロント駐在時代に満里が親しい日本人の奥さんに作ってもらって感激したレシピです。見かけは普通のスポンジなのにオレンジ果汁が口いっぱいに広がってびっくり…美味しい果汁ケーキは、生地がジュースをたっぷり秘めているのにグジュグジュではないのです。

 材料の小麦粉・砂糖・卵・バターを配合する割合は普通のスポンジケーキと一緒でも、卵を泡立てない点と、熱を通しにくい型を使い低温で焼き上げる点が違うだけで、柔らかいけれどしっかりした果汁ケーキ用のスポンジができます。もしも金属製の型に入れたり強火で焼いたりすると、ジュースを含みにくいカチカチの硬いスポンジができてしまいますから、くれぐれもご注意ください。

 果汁は市販のジュースでも結構ですが、今回は本物のオレンジを使いました。果皮の表面をすりおろして加えると、香りが際立ちます。

 カクテルが好きな方は、トリプルセックというリキュールかウイスキーやブランデーを少し加えてみてはいかがでしょう?トライセックは、南米ベネズエラ沖のオランダ領特産のバレンシアオレンジの皮を使って作るお酒キュラソーの一種です。WBCのオランダチームでも活躍したヤクルトのバレンティン選手の出身地ですね。

 キュラソーには、樽熟成したオレンジキュラソーと樽熟成しない分甘みも風味も軽いホワイトキュラソーがありますが、その中でも特に辛口のお酒がトリプルセック(フランス語で3倍ドライ)です。元来は食前・食後酒で、サイドカーやコスモポリタンなど数々のカクテルに使われますが、わが家ではトロピカルドリンクのマルガリータを作る際の貴重な隠し味です。最高級品(写真左)には、初代のトリプルセックを開発したフランス人のコアントロー兄弟の名前が付けられています。


アメリカ生活・e-レシピ第89回 「ジュースたっぷりスポンジしっかりのオレンジ果汁ケーキ」

======== ≪ 材料 ≫ =========

直径22cm前後で縁の高さ3cm超の耐熱皿(ガラス・陶器・樹脂)を使用

[スポンジ]

 小麦粉 120g

 べーキングパウダー 小さじ1½杯

 砂糖 120g

 卵 3個

 無塩バター 50g

 オレンジしぼり汁 大さじ2杯

 オレンジ果皮すりおろし 小さじ½杯

[後から含ませるジュース]

 オレンジしぼり汁 250t前後

 オレンジ果皮すりおろし 小さじ½杯

 砂糖 大さじ3杯

 お好みによりトリプルセック

  またはウイスキー、ブランデー少々

 =====================≪作り方≫=====================


[スポンジ]

オーブンを300℉(150℃)に予熱しておく。

@ 焼き皿の底と縁の内側に薄くバターを塗る。

A その上に小麦粉を軽くふりかける。


B 焼き皿の底にパーチメントペーパーを敷く。

C オレンジの*外果皮(表面のオレンジ色の薄皮)だけすりおろす。

 *中果皮: 白い厚皮…苦みがあるので使わない

 *内果皮: 一つ一つの実を包む袋


D オレンジを半分に切り、絞り器で果汁をしぼる。

E スポンジに使うしぼり汁大さじ2杯とすりおろした果皮小さじ½杯と、スポンジに後から含ませるしぼり汁250t前後とすりおろした果皮小さじ½杯を、それぞれ用意しておく。


F 無塩バター50gを電子レンジで溶かし、人肌に冷ましておく。

G 小麦粉120gを計量する。


H 小麦粉にベーキングパウダー小さじ1½杯を加え、

I 大きめのボウルにふるい入れる。


J 続けて砂糖120gを計量し、

K ふるい入れる。


L 小麦粉等を泡立器でよく混ぜ、中央にくぼみを作る。

M 卵3個をボウルに割り入れ、よくほぐす。

 


N 溶いた卵をくぼみに流し込み、

O 周囲の小麦粉等を少しずつ巻き込みながら、卵を中心にグルグルと泡立器でかき混ぜる。


P 小麦粉等と半分ほど混ざり、やや手が重くなってきたら、オレンジのしぼり汁大さじ2杯と、

Q すりおろしたオレンジの果皮小さじ½杯を加える。


R 溶かした無塩バターを加え、

S ゴムべらに持ち替えて、底から全体をすくうように大きく混ぜ、なめらかなとろっとしたタネにする。


㉑ タネを焼き皿に流し込み、

㉒ 300℉(150℃)に予熱しておいたオーブンで30分前後焼く。中央部がふくれ、竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がり。


[ジュース]

㉓ スポンジを焼いている間に、オレンジのしぼり汁250t前後を小鍋に入れて中火にかける。

㉔ すりおろした果皮小さじ½杯を加え、


㉕ 砂糖大さじ3杯を入れて、

㉖ 沸騰させないように、砂糖が溶けるまで注意して温める。


㉗ ジュースをこしてボウルに移す。お好みによりトリプルセックまたはウイスキー、ブランデー少々を加える。

[スポンジにジュースを含ませる]

㉘ 焼き上がったケーキが冷め、周囲が焼き皿にくっついていたらバターナイフで丁寧にはがす。


㉙ ひっくり返して焼き皿から取り、底についたパーチメントペーパーをはがす。

㉚ 焼き皿にジュース大さじ5杯を入れ、


㉛ スポンジを焼き皿に戻す

㉜ 残りのジュースをスポンジにまんべんなくかける。


㉝ ジュースをかけたばかりのスポンジが、

㉞ 10~15分もするとジュースを全て吸い込み、ふっくらと大きくなってケーキの完成。