管理人だより この夏は「家事とお料理・e-百科」に新設した食と水の安全のページに、季節柄、食中毒の記事を書き加えようと奮闘していたのですが、日本とは違う興味深い事実の発見が相次ぎ、調べているうちに秋が来てしまいました。
最初の記事では、おそらく皆さんのご関心も高い「アメリカの生卵は危ない神話」の真偽に迫る一方、出荷日のコードを読み解き新鮮な卵を見極める方法などをご案内しています。2番目の記事では、CDC(米国疾病予防管理局)の統計をご紹介するとともに、最も食中毒リスクの高い肉類の調理の秘訣や美味しくて安心な肉の焼き方について詳しく説明しています。
3番目の記事には、過去5年間に起きた広域集団感染の一覧表を掲載し、近年目立って増えてきたカット野菜やカットフルーツ、あるいはそれらの二次加工食品による食中毒の実情と対策についてご案内しました。
食中毒を甘く見てはいけませんが、過度に心配していては、半熟卵もミディアムレアのステーキも食べられません。また、特に単身赴任の男性の中には、大半の生肉に病原菌が付着しているとは知らず、包丁1本とまな板1枚で全ての食材を調理している方もおられるのではないでしょうか?この記事を書くまでは私自身が知らなかったことだらけですから、皆さんもお読みになって食中毒の予防に役立ててください。
カレンダー ★9月17日(月)敬老の日…日本 ★9月17日(月)プライムタイムエミー賞 ★9月23日(日)秋分の日…日本 ★9月24日(月)振替休日…日本
★9月28日(金)〜10月30日(日)ゴルフ米欧対抗戦ライダーカップ ★10月8日(月)コロンバスデー ★10月8日(月)体育の日…日本 ★10月8日(月)カナダ感謝祭 ★10月16日(火)上司の日(Boss’s
Day=秘書の日のお返し) ★10月31日(水)ハロウィーン ★11月3日(土)文化の日…日本 ★11月4日(日)きょうから冬時間…1時間寝坊しても大丈夫 ★11月6日(火)中間選挙(Election
Day) ★11月12日(月)ベテランズデー(復員軍人の日) ★11月22日(木)感謝祭(サンクスギビング) ★11月23日(金)勤労感謝の日…日本
季節の話題 ★北米の花粉症 ★北米のリンゴ ★シカの衝突事故に注意 ★ハロウィーン ★北米の冬の心得 ★高木の枝の剪定
季節のe-レシピ ★カボチャピューレ缶を使って簡単パンプキンパイ ★鶏もも肉のオレンジ果汁煮 ★市販生地でお手軽にアンパン ★オープンフェイス・アップルパイ ★パンプキン・プディング ★イタリア野菜スープ・ミネストローネには軟水 ★豚肉のスイスステーキ煮 ★ココナッツクラストのラズベリークリームパイ
決定版…「アメリカの生卵は危ない神話」の真偽を解明!!
60℃のお湯に3∼4分で自家製殺菌卵の出来上がり
「アメリカで生卵を食べると食中毒のおそれがある」という都市伝説の真偽を解明しました。確かに、卵のパックには小さな文字で「食中毒を避けるために卵は冷蔵庫に保存し、卵黄が完熟するまで調理し、卵料理はとことん調理すること」と書かれていますから、注意書きを尊重するなら、半熟の目玉焼きも卵がトロトロのオムライスも食べられなくなってしまいます。結論からいうと、日本の生卵とほぼ変わらないレベルの安全性はありそうです。ほかに賞味期限は生産者ごとに違うので、3桁の数字コードを読み込んで出荷日をチェックして新鮮な卵を選ぶ秘訣や、自家製の殺菌卵を作る方法についてご案内します。全文を読む
肉は洗わない、調理器具は別々に!!…大半の鶏肉にカンピロバクター
美味しくて安心なステーキやハンバーグやハムの焼き方
アメリカの食中毒による入院患者の約6割は、サルモネラ菌、カンピロバクター菌、O157ほかの病原性大腸菌など食肉に付着しやすい4種の病原菌の感染によるものです。アメリカでは家庭で肉料理を楽しむ機会が多いだけに、私たち日本人も調理に万全の注意を払わなければなりません。基本は包丁やまな板の使い回しをしないことと、肉を生や生焼きで食べないことですが、ステーキやハンバーグやハムなど肉の種類や部位に応じ、美味しく安心して食べられる焼き方について研究してみました。全文を読む
有名ブランドのカット野菜や果実、サラダでも広域集団食中毒
汚染食品が回収されるまでは、現地ニュースに敏感に!!
今年は「広域集団感染」による食中毒の当たり年で、ロメインレタスのO157汚染ほか食中毒のニュースが伝えられない月はありませんでした。食中毒が増えている一つの大きな原因は、カット野菜やフルーツ、さらにサラダなどカット果菜類の二次加工食品の増加です。カット果菜類はカット前にいったん洗浄されますが、工場で切断・包装される際に再び汚染されるリスクが高く、特に切断面から漏れ出す微量の細胞液が果菜類の表面に付着すると、病原体の温床となります。全文を読む
|