冬支度(自動車) ★タイヤ空気圧の点検 ★ワイパー液の補充 ★風雪時の運転 ★バッテリー切れ
理科の時間に習いましたね?温度が下がると気体は収縮します。つまり、気温が下がると、空気漏れがなくてもタイヤの空気圧は低くなりますから、秋から冬にかけては、おりを見て空気圧のチェックをしておくことが必要です。 パンクでもなければ日頃ほったらかしにされがちのタイヤですが、きちんとローテーションや空気圧の点検をしていれば、長持ちもするし、燃費にも良いのだそうです。
北米の大半の地域では、チェーンもスパイク・タイヤも使えません。雪が降ると、融雪剤をまいて溶かしてしまいます。 路上に撒いた融雪剤が、前を行く車に跳ね上げられてフロントガラスにこびりつき、目の前がまたたく間に真っ白になって全く見えなくなってしまいます。 その前に、ワイパー液を頻繁に噴出して、融雪剤を洗い落としながら運転しましょう。ワイパー液は、北米の冬の運転では正に生命線です。 もちろん凍り付いてはいけませんから、零下でも使える不凍液が必要です。多雪地帯の人気のない場所でワイパー液が切れたら、命に関わる一大事ですから、トランクに予備を積んでおいた方がいいかもしれません。 除雪剤は車体にもよくありませんから、春になったら、洗車業者に車底まできれいに洗い落としてもらうとよいでしょう。
幹線道路の除雪は早くても、サブディビジョン(住宅団地)の中の道路は後回しになります。多雪地帯の人々は風雪時の運転のコツをよく知っているからよいのですが、滅多に雪が降らない地方で雪が降ると、無警戒に運転するドライバーと、のろのろ運転の慎重すぎるドライバーが入り混じっているたいへん危険です。 上空の暖気で融けた雪が、地上近くの寒気で氷点下の水滴となって降ってくる雨をフリージングレインといいます。着地のショックで凍り、道路がスケートリンク状になりますから、外出は極力控えましょう。 フリージングレインに会うと、車のドアも凍りついて開かなくなってしまいます。ブラシがついた雪かき棒とスプレーのディアイサー(融雪剤)を積んでおけば安心なはずですが、ドアが開かずに車内の雪かき棒が使えなかったという悲しい笑い話をしばしば聞きます。ご注意ください。
寒いことで有名なカナダのウィニペグの屋外駐車場には、パーキングスペースごとにエンジンの始動を助ける電気コード(Electric Plug-in)が付いています。まあ、それほどではなくても、冬はエンジンがかかりにくくなるものです。 バッテリー切れのトラブルも冬に多く起きます。でも、ブースター・ケーブルと正常に動く車があれば、エンジンをかける(ジャンプスタートさせる)のは簡単ですから、トランクにでも一組入れておきましょう。 ガレージの中では排気ガスが危険ですから、必ずシャッターを大きく開けた上でエンジンをかけなければいけません。ケーブルは短いので、(車を簡単に動かせる場合は)車を向き合うように駐車すると作業が楽にできます。 |