ケンタッキー州レキシントン
ダウンタウン・e-ガイド
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海外赴任、留学、国際結婚…北米、特にアメリカに住む日本人の皆さんに、ゆたかなアメリカ生活を送っていただくためのホームページです。くらしとビジネスのツールや各地のお買物や観光の情報をお届けします。 |
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レキシントンのお買物…ダウンタウン
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Downtown, Lexington, KY |
このページには旧ホームページの記事をそのまま転載しました。その後の街並みの変化については注意書きを添えましたが完全ではありませんのでご了承ください。先に他の都市のページを整備した上で、あらためて更改する予定です。
ダウンタウン案内図
(⇒クリックで拡大)
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ダウンタウン
★メイン・ストリート&ブロードウェイ ★バスケット・ボールの殿堂
ラップ・アリーナ
★商店街と駐車場のご利用 ★100年の歴史
ビクトリアン・スクエア ★ダウンタウンの周辺
リンカーン夫人の家 |
「釈迦に説法」かもしれませんが、アメリカの近代史は17世紀のニューイングランドとヴァージニアの南北植民地に始まります。ケンタッキーは、18世紀の後半から開拓された最初の「西部=フロンティア」で、当時はヴァージニア州のカウンティでした。その頃マスターソン・ステーションと呼ばれていた入植者の駐屯地が、独立戦争の緒戦の勝利を祝って、戦いがあったマサチューセッツの小村にちなみ「レキシントン」と改名したのは1775年のことです。
続く19世紀(1800年代)の初頭は、シンシナティやルイビルがオハイオ川の水運を武器に栄えてくるまでしばらくの間、レキシントンが全米を相手に大きな顔をしていた時代です。後にリンカーン夫人となるレキシントン娘の父親は16人の子だくさんで、1832年、14室もある旅館(イン)を手に入れて引っ越しました。これが、ダウンタウンの西はずれにあるメアリー・トッド・リンカーン(リンカーン夫人)の家です。
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メイン・ストリート&ブロードウェイ
ダウンタウンとビクトリア・スクエア(左) |
小さなダウンタウンと馬鹿にする方がおられたら、一度、車を降りてみるように勧めましょう。なかなか歩きがいがあります。ほぼ45度右回りにずれてはいますが、Broadwayを南北の軸、Main
Streetを東西の軸と考えてください。北に、アパラチア山脈以西で最初に設立されたというトランシルバニア大学と名門公立中学のLTMS、南はUK(ケンタッキー大学)と2つの文教地区にはさまれています。
ショッピングの中心は、Main
& Broadwayです。形の通りに命名されたTriangle
Park(三角公園)を囲む3つのショッピング・センターとRadisson
Hotel、セントラル・バンク本店を加えた5つのビルは空中回廊で結ばれていて雨や冬の寒さも気にせずに行き来できます。Triangle
Parkは周囲から孤立気味で木陰で休む人影もまばら。斜辺に当たるVineは東向き、上底のMainは西向きと、ここから東は一方通行に分かれます。
北東角のHilliard
Lyonsは、86年に遊園地風のモールとして鳴り物入りでオープンしたそうですが、その後は所有者も名称も二転三転、あまり元気がありません。
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バスケットボールの殿堂
ラップ・アリーナ
トライアングル公園 |
南西角のCivic
Centerは、異種建造物4棟の複合体。お泊りはHyatt
Regency Hotel、お買い物がCivic
Center Shops、春のガーデン・フェアやゴルフ用品フェアなど催し物ならHeritage
Hall、そしてスポーツやショーといえばRupp
Arenaです。
UKはバスケットボールの大学選手権で過去7回全米を制覇していますが、「Rupp」はそのうち4回優勝に導いた名監督の名前です。日本でアリーナというとスケート場の代名詞ですが、本来は円形の闘技場のこと。UKの試合のときは2万人以上入る観客席がいつも満員で、上の席からは選手が豆粒状にしか見えませんから双眼鏡をお忘れなく。といっても、まず切符を手に入れるのが大変です。ほとんどの席は、シーズン・チケットとUKの学生用で売り切れていますから、普段は誰かからもらうかダフ屋から買うしかありません。クリスマスで学生が帰省する時期だけが、正規に切符を買えるチャンスです。
プロ・ホッケーが、観客の不入りに泣いてレキシントンを去って行ったのは残念ですが、Rupp
Arenaは、ほかにロック・コンサートやフィギュア・スケートなどのショー会場としてもしばしば使われています。
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商店街と駐車場のご利用
ラップ・アリーナとUK男子バスケットボール |
建物が急坂の途中にあるので、Rupp
Arena方面の入り口はCivic
Centerの3階に当たります。Civic
CenterとVictorian Squareのお店で買い物をするときは、Civic
Center前の屋外大駐車場か、Mainの一筋北を右折してHilliard
Lyonsビルの駐車場に車を停めましょう。お店でパーキング・チケットにスタンプを押してもらえば、3時間までは無料です。
Logan'sは、レキシントンには数少ない紳士服専門店のひとつ。私は、おかげさまで、日本でもアメリカでも「吊るし」が着れる便利な体型ですから、フォーマルな服を買うときに立ち寄ることがあります。ほかは良くて袖丈だけが合わないという殿方が多いようですが、多少なら調整して1もらったらいかがですか。
パリジェンヌとスンさん |
Parisienneの店主は、韓国系のSungさん。毎月ニューヨークに行って、自分で気に入った婦人服やアクセサリーを仕入れてきます。高級品中心ですが、小さめのサイズも多く日本人のセンスに合う品揃えですからのぞいてみてください。写真のブラウスもちょっと東洋風でしゃれていますね。
Sungさんは、最近、ピエール・バルマンの化粧品やアクセサリーを店頭で売り始めました。でも、実はアムウェイに似た販売方式ですから、化粧品にしても、ほかの有名ブランドに比べて割安です。日本ではまだ紹介されていませんから、ご出張のお土産になさってはいかがですか。
もう1軒の2階の服屋さんSporting
Traditionはやや風変わりな品揃え。はいっ、男物に関する限りは「釣り専科」のファッションです。ルアーや竿まで置いているくらいですから、その道の人には素晴らしいお店に違いありません。
当然のように、ここにはUKのバスケット・ボール記念館があるのですが、きどった外見のせいか博物館と気づき入場してくれる人が少ないのが悩みです。UKグッズのKentucky
Kornerも、きっとここが本店なのでしょう。Artiqueは、Lexington
Green(ニコラスビル通のページ)にもあるモダンな工芸品を集めた見て楽しいお店です。
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100年の歴史
ビクトリアン・スクエア
ビクトリアン・スクエア |
Victorian
Squareは、1870年代に由来するレキシントン最古のモールです。英国ビクトリア朝の雰囲気をかもすのは外観(冒頭の写真)ばかりではありません。Broadway側入口のホールは、建物の中にもうひとつ街があるような粋な造りで、座ってお茶が飲めるようになっています。お供には、写真正面Cinnamon
Bear Bake Shopのシナモン・ロール。黙っていると、あまーいシロップをたっぷりかけられてしまいますから、途中で「ストップ」と叫んでください。deSha'sはモールの顔、Main
& Broadwayの角に面したレストランです。メニューは平均的なアメリカ料理ですが、場所柄、日本からのお客様をお連れするには「一推(お)し」といえましょう。
さて、次は(注)服飾部門。ここのTalbotはアウトレットですからお買い得です。タルボット・カラーの赤いドアが目印。お名前を登録しておくとセールの案内を送ってきます。プチ・サイズも豊富。ただし、最新のモードならフェイエット・モールのお店へとどうぞ。
Laura
Ashleyは、ご存知の通り、英国系プリント地のメーカー。婦人・子供服のほか、ベッド用品やお部屋に華を添えるソファのクッションなどの小物を扱っています。Lydia's
Creationsは、伝統的なアメリカン・スタイルの子供服。かわいい盛りのお嬢さんに、一度お着せになってみてはどうですか。
ギフトや骨董品(アンチーク)、画廊がここぞと集まっているのは、やっぱり、さすがダウンタウン。ウインドウ・ショッピングが楽しめます。Country
Momentsは、ケンタッキーの田舎気分を演出する飾り物、Horsefeathersは「馬もの」が専門と、この街にはあって当たり前のお店かもしれませんが、The
Company of Angelsは「天使もの」専門の変り種。黒人や犬に至るまで、素材も多様な各種エンジェルのお人形を並べています。
小さなお子さんがおられる方は、Children's
Museumを利用しましょう。サマー・スクールがあって、「シェービング・クリームでお絵かき」など楽しい授業をしてくれます。
(注)服飾店を中心に多くのお店が閉じました。アウトレットでないTalbotはフェイエット・モールのほかに、ハンバーグ・プレースにもあります。
★ダウンタウンの周辺
クレイ・アベニュー |
ダウンタウンの東はずれ教育委員会(Fayette
County Public Schools)と向かい合う緑影の濃いClay
Avenueという通には、軽井沢風のかわいらしいお店が軒(のき)をつらねています。Peggy'sはそんなお店の代表格で、(おじさんにはつまらないが)ギャルから元ギャルの皆さんが喜びそうな「よそにない」小物とアクセサリーを心がけて集めています。
AJ's
Casualsは個性派デザイナーのファッションをそろえる婦人服のブチックですが、残り3軒の服飾店はすべて子供服専門。老舗のAnimal
Crackersは、お誕生から就学まで子供たちの成長に沿った割賦払いも扱うというほのぼのとしたお店です。
ダウンタウンにはほかにもたくさんのお店が方々にあります。主なギフト、骨董品のお店とレストランの場所は地図に書き込みましたのでごらんください。
クリスタルのジョージーヌさん |
私は骨董についてはマニアではありませんが、食器となるとまた少し違います。食器次第でお料理の味も変わりますからね。かれこれ10年前、私たちはカナダでWedgwoodのセットを手に入れて「家宝」として日本に持ち帰りましたが、今でも、良い陶器やクリスタルの食器は、北米で買う方が安いのではありませんか?
一方通行のEast
Vineを東進すると、Roseを過ぎたところで道は左にカーブしますが(注)CrystalがあるOld
Vineはうっかりすると見落とすような細い道路。気持ち右折気味に直進してください。オーナーのGeorgeneさん(写真)がクリスタルなら東部随一と胸を張っていう通りで、確かにBaccarat(フランス)Waterford(アイルランド)などの高級品から、買いやすい価格の品物までライン・アップがしっかりしてます。陶器も同様。全部並べたら場所をふさぐので、図柄見本としてお皿だけ陳列してるほど。デパートの売り場では、こんなセレクションには出会えません。
レストランで格別有名なのはDudley’sです。近畿ツーリストの旅行ガイドでも紹介されているとかで、ご存知の方も多いことでしょう。イタリア料理の(注)PortofinoやHunt-Morgan
Houseほかの史跡が集まるGratz
Parkにほど近いJonathanも覚えておきましょう。
ファーマーズ・マーケット |
オペラ・ハウス |
火曜日と木曜日にはBroadwayとMaxwellの角にFarmer's
Marketが出現します。敷地内に駐車も可。近郊のお百姓さんが採れたての野菜や果物を持ち込みます。朝6時からですが、午後までやっていることもあるようです。土曜の朝は、Vine
Streetに移り2レーンをふさいで開店します。出店も多く土曜日の品物が一番という人、土曜日は混みすぎるから避けたほうが良いという人、様々です。
Victorian
Squareの北には、Opera
Houseがあります。都会的な趣味をお持ちの方にはレキシントンは物足りない町でしょうが勘弁してあげてください。たまにはブロードウェイのミュージカルもやってきますよ。
(注)Crystalは、最近、閉店しました。Portofinoも売りに出ています。
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自動車運転免許
筆記と実技試験
Main
Streetは、ささやかながらも官庁街。いかめしいCourt
House(裁判所)は1ブロック先に建設中の新居にいずれ移る予定ですが、移転先の向かいには「役場」があります。略称LFUCG、正式にはLexington-Fayette
Urban County Governmentといい、隣は警察です。皆さんに一番関係深い役割は運転免許証の交付とそのための試験でしょう。
実技試験コース |
筆記試験は日本語で受けることもできます。ただ、古い原稿をコピー機で何度も撮りなおした末かすれて読みにくくなっているそうですから、英語に自信がある方は英語でどうぞ。以前は日本や他州の運転免許を持っている人に対しては実技試験が免除だったのですが、制度がころころ変わって実技も必須になってしまいました。
実技試験は、役場の駐車場を出て戻ってくる約5分間のドライブです。最初の難関は、駐車場の階からくるくる回って下りるらせん状の通路、次に道路際のミラーを確認して裏道に出ると、すぐに直線のバックを指示されます。さらに、車庫入れ、傾斜地での駐車(上りなら左、下りといわれたら右にハンドルを切って停車)、縦列駐車と続きます。スペースは思い切り広いので、ぎりぎりに停めるような無理をする必要はありません。
お子さんは16歳から免許を取ることができますが、専用車を持たせると保険代が夫婦2台分の2倍程度に跳ね上がりますから慎重に考えましょう。ドライビング・スクールに通わせたりすると、多少割引があります。
実技試験の詳細については「e-ニュース」創刊号(06年7月)の次の記事をご参照ください。
レキシントンの路上テスト走行コース
運転免許証実技試験の最新事情
昨年11月にレキシントンで路上テストを受けた方からの走行コースのご報告を掲載します。日曜日は、試験場(出発地点)の駐車場が開放されているので自由に練習できます。遠い昔の話になりますが、1999年に私たちの娘が免許を取った時に書き残したテスト手順のメモを掲載しました。この頃はテスト・コースが短く、RoseからEast
Mainに左折して試験場に戻っていました。全文を読む
(2001年7月 T.山田)
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